この地域に露出する白亜系蝦夷層群中部層準は,下位層を不整合に覆う正常堆積物とされていたが,高嶋ほか(1997)によって大規模なスランプ体であることが明らかになった.写真は砂岩中に貫入する泥脈で,写真上でほぼ水平な砂岩の層理面を高角に切断して貫入している.泥脈の形状は板状ではなく膨縮が激しく砂岩を侵食しており,開口裂罅充填ではなく高い流体圧を持った液状化泥がスランプ体中の砂岩ブロックに対して forceful に注入したものと考えられる.1999年9月撮影.北海道占冠村双珠別川.
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