石灰質ノジュール

photo27.jpg

ノジュール(団塊)は,地層の続成初期段階で間隙水中の溶存イオンからに生じる沈殿・凝集構造である.写真の地層は新第三系上部中新統・望来(もうらい)層の成層シルト岩で,ほぼ水平層である.含まれるノジュールの長径は約 1.5 m で,右側にも小さなノジュールがある.ノジュールの外形は楕円~紡錘形で,層理面に規制された化学的異方性によるものと考えられる.なおノジュールの周囲の層理面が曲がっているのは,ノジュールが地層を押し広げたのではなく,ノジュール周囲の不均質な圧密によるものであろう.1998年7月撮影.北海道石狩市厚田区嶺泊北方.

Photo album created with Web Album Generator   - fully customized by M. Kawamura