貫入角礫岩

photo25.jpg

ジュラ紀付加体中の弱変成ラミナイト・片状緑色岩中の角礫岩脈(左).極めて不淘汰で乱雑な内部構造を持ち,古第三紀に貫入した珪長質貫入岩に伴う貫入角礫岩とされる.右は母岩中に見られる貫入脈.上:片理を高角でカットする岩脈,下:片理に準平行に lit-per-lit 注入する角礫岩細脈.角礫岩脈部は,区別しやすいように選択的レタッチによってトーンを落としているが,もともと暗色基質を持つ.基質が具体的にどのような物質からなり,なぜ暗色なのかは未確認である.角礫はすべて付加体岩石からなり,径が 1 m に及ぶブロックも見られる.火成岩体周辺に発生した高流体圧部が母岩を破砕し形成されたと推察されるが,角礫は polylithic であり,成因・メカニズムの詳細は不明である.2005年3月撮影.岩手県宮古市向田.

Photo album created with Web Album Generator   - fully customized by M. Kawamura