蜘蛛の巣構造

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“蜘蛛の巣構造(web structure)” とは,あまり聞き慣れない言葉であるが,付加体中の変形砕屑岩に発達するもので,密に発達する網目状の黒色スジの集合からなる(Moore, 1989).通常の剪断変形と未固結時変形の中間的なものとも言える.半固結~固結砂質堆積物が剪断変形を受け,剪断面に沿った細粒化(grain-size reduction)と排水によって形成されるもの.網状に発達するのは,剪断過程で歪み硬化(strain-hardening)が発生し剪断面が “波及(propagate)” していくためと想像される.2002年7月撮影.北海道松前町折戸浜海岸.

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