付加体の構造変形の専門家ではない私にとっては,ある意味その “怖ろしさ” を教えてくれる露頭.日高帯中の川層群の変形砂泥互層で,周辺の地層から後期白亜紀放散虫化石が報告されている.砂岩層は剪断変形により破断し,そのほとんどが菱形ブーダン(lozenge)となっており,一部には閉じた褶曲軸部の孤立も認められる(写真中央部).泥岩部は剪断劈開の発達が著しく,これらの全体が剪断岩と言っても良いほどのものである.1993年8月撮影.北海道新得町屈足・新トムラウシ大橋付近.
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