南部北上帯北縁部シルル系折壁峠層中の特徴的な含花崗岩礫岩.かつて,南部北上帯で有名なペルム紀含花崗岩礫岩『薄衣(うすぎぬ)礫岩』と誤認されたこともあるが,シルル紀化石を含む石灰岩の下位層準に挟在する.斜面相重力流堆積物と考えられるが詳細は明らかでじゃない.
上:1983年撮影.この露頭は,早池峰ダムの建設で水没した.下:1983年KPG調査で採取されたもの.研磨標本作成:吉田孝紀氏.カタクラスティックな花崗岩礫(中央下)と石英斑晶を含む流紋岩質岩礫(右下)が見える.その他に,ガラス質凝灰岩・砂岩などの礫を含む.岩手県花巻市大迫町落合.
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