荷重変形構造

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荷重(loading)構造は,堆積物中の密度逆転により密度の大きな(=一般に粗粒な)堆積物が下位の密度の低い堆積物中に “めり込む” 変形構造で,狭義の堆積構造ではなく堆積後に生じた未固結時変形構造である.一般にタービダイト互層などに見られる荷重構造は 10 cm 程度あるいはそれ以下の規模のものが多い.この写真は新第三系川端層中のもので,上位の地層は礫質タービダイトで,単層厚は最大で 10 m に達する.下位は成層シルト岩である.荷重構造は全体に発達しているが,右に見えるものは幅が 30 cm・深さが 20 cm に達し『メガ荷重構造』とも言うべきものである.粒度と単層厚が荷重構造の規模を規制していることは当然考えられるが,詳細は不明である.2009年5月撮影.北海道夕張市千鳥ヶ滝.

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