魚竜骨片

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このギャラリーのはじめの方で紹介した三畳紀魚竜化石層準の層準には浅海相と考えられる葉理シルト岩が卓越するが,その中には魚竜のものと判断される小さな骨片が散在している.写真はその一つで,径 1 cm 程度の小さなものである.周囲の葉理は骨片に沿って変形しており,その形状からは,向かって左からの比較的強い流れによって起こされ回転して底質にめり込んだようにも見える.しかし,骨片上位の葉理も変形していることが説明できず成因はよく分からない.全体に細かな生物擾乱構造が発達している.2000年10月撮影.宮城県石巻市雄勝町荒海岸.

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