新潟県山古志村(現長岡市)は,もともと国内有数の地すべり密集地である.寺野地区では,中越地震の地震動によって過去の地すべり地形が再動し,住宅・道路・農地を破壊し芋川上流部を堰き止め自然ダムを形成した.地質は新第三系鮮新統川口層の砂質泥岩を主体とし,下流側に緩く傾斜する流れ盤となっている.
過去の地すべりによって形成された緩斜面部が住宅地や農地として利用されているのは必ずしもネガティブなことではないが,集中豪雨や強い地震動などによる再動には注意が必要と言える.2004年11月撮影.新潟県長岡市山古志村寺野地区.
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