2004年10月24日に新潟県内陸部で発生した中越地震は,大きな被害をもたらした.写真は信濃川に沿って走る県道傍の山腹斜面が大規模に崩落したもので,通行中の自家用車が巻き込まれ犠牲者を出している.破壊された道路のガードレールがよく見えている.岩盤は新第三系鮮新統白岩層の比較的固結度の高い砂質泥岩で,層理面は西(手前側)に 15 - 20度傾斜するという “流れ盤” であった.しかし岩盤中に明確な弱層は無く,風化の程度も弱いある意味良好な岩盤であった.加速度が 1 G を越える地震動が破滅的な役割を果たしていたのではないかと想像している.2004年11月撮影.新潟県長岡市妙見町白岩.
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