コハク含有層

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コハク(琥珀 amber)は,樹木から分泌された樹脂が地層中に保存され固化したものである.したがって,氾濫原堆積物中に存在する場合が多いが,このサンプルでは半深海タービダイト互層の細粒部にコハク破片が散在する.写真はほぼ層理面に平行で,黒っぽく見える破片状のものは陸上植物片である.比重が極めて小さい(1.1前後)コハクが乱泥流上部で運搬されタービダイト主部の堆積後に細粒部に定着したと想像される.母岩は白亜系蝦夷層群下部層準であるが,その層準や産地の詳細は事情により非公開としておく.中川町エコミュージアムには,このコハク含有層の大サンプルが展示されている.2013年10月採取.北海道中川町(Google Map 中の位置マーカーはダミー).

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