札幌あるいはその近郊からプレート衝突山脈・日高山脈が見えるのは案外知られていない(写真上).右側に見えるのが幌尻(ぽろしり)岳で,日高山脈の最高峰(2052.4 m)・2000 m を超える唯一のピークである.幌尻岳の周囲には氷河時代の名残である氷河圏谷(カール)が存在し,その中の北カールのスプーン状地形がはっきり見えている(写真下).写真左のピラミッド型ピークは戸蔦別(とったべつ)岳(1959 m)で,その右の鞍部状稜線の向こうに七ツ沼カールがある.
幌尻岳-戸蔦別岳稜線には “衝突境界” 日高主衝上断層が走っており,戸蔦別岳ピークのすぐ下に,逆転したオフィオライト下部のかんらん岩(上部マントル)と日高変成岩類(下部地殻)との “プレート境界” がある.恵庭市恵庭墓苑から2006年3月撮影.平取町幌尻岳.
注) 写真上は事情により Photoshop の sky-replacement を施したもの.写真下は元写真から AI リサイズ・シャープンを施したもので,随所に AI 処理による artefact が発生している.
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