なんで今頃パクデジ?:PENTAX Optio S60
わが愛すべきオプティオ君,1年ちょっとで引退となってしまいました.短い命でしたが,コンデジにはデジ一眼とは違う写真世界があるという貴重なことを教えてくれました...合掌.m(__)m 引退の理由は,新コンデジ IXY900IS の項で. (2007/02/05)
(2007/01/25更新)
・S60 を買った理由
さて...なんなんでしょうか? (^^; やはり,『ポケットからさっと取り出せるデジカメ』が欲しかったということでしょうね.野外ではない(根性入ってない)出張とか,家族旅行のときなど,やっぱり一眼デジではあまりに大げさですよね.場合によっては,一眼デジのシャッター音が問題になる場合もある...あと,このHPみたいなウェブ掲載撮り用にも,もう一台のデジカメが必要な場合も多かったわけです.なにしろ私の携帯,カメラなんぞ付いてない骨董品レベルなので.f(^^;
まあそんなわけで買ってしまいました.値段は2万円台中盤.電池は *istD と共用できるように,単3・CR-V3 仕様が必須だったので,選択肢は非常に狭く,ほとんどこの S60 しかありませんでした.ほんとは CF 使用機ならなお良かったわけですが,さすがにこのご時勢,そんなパクデジはどこにもありませんでしたね.SDカードは安心定番ということで,Panasonic の 20MB タイプの 1GB を買いました.
実は,今年前半だったか,Optio S55 をヨドで触って,ほとんど買うところまでいってたんですよ.なんで買わなかったかというと...『グリップ前部とレンズ周りのピカピカメッキがかっこ悪かったから』.(^^; S60 ではグリップ前部はざらざらの砂目仕上げになり,レンズ周りも今までよりもテカらなくなっているみたいです.
(2005/12/28)
修理完了
2週間以上もかかりましたが,S60 無事修理から帰ってきました.“CCDダスト?”は結局なんだったのか分かりませんが,試し撮りしてみると,無事取れたみたいです.
で,修理報告書を見たら,『ズーム不良でユニット交換』とあります.そう言われてみると最近,電源オンオフ時のレンズ繰り出し音が“ぎゅるぎゅる”と妙にでかくなってきて,ありゃ?と思っていたんですが,不具合だったんですね...あと,ユニット交換したせいなのかは分かりませんが,今まではズームボタン押したときワンテンポ動きが遅れる感じがあったんですが,これがスムースに軽く反応するようになりました.買ったときからそうだったので,S60 ってそういうもんかと思ってたんですが.:-p
(2006/12/05)
CCDダストぉ?
なんと,一眼デジでもないのに,CCDダスト?が付いてしまいました.しかもかなりでっかい.なんでしょうか? もしかするとローパスではなくて,レンズの後ろ玉に付いたものかも.
もちろんこれは,分かりやすいようにレタッチしてあります.ワイド端では出ません(分からないだけ?)が,テレ端で出てきます.絞り開いているような写真ではほとんど気にならないんですが,空を入れた写真なんかではあれ?と.おそらく最初からあったわけではなくて,最近付いたものだと思うんですが...
さてどうしようか? まだ保証期間内なので,もちろん修理(というか保守)に出せばいいんですが...悪くすると年越す可能性もありますね.320x240 の動画画質には正直不満なので,これを機会に M20 でもしようかな? でも作例見る限り,M20 の画質は S60 に比べてかなりアレのような.うーむ...
...で,結局,修理に出してしまいました.ほんとはこの機会に何か新しいコンデジ買ってしまおうとヨドバシまで行ったんですが...欲しいのが見あたらなかった.M20 や CoolPix L2 はどうもレンズの質が?
(2006/11/18)(2006/11/19追記)
電池ライフ
今回は10回目の電池交換,撮影枚数は 6685 - 5948 = 737枚でした.ベスト記録には及びませんが,いい数字です.ところが今回はいつもとちょっと違い,4日ほど撮影しない間に,かばんの中でいつの間にか電池なしになってました.それはまああることなんですが,問題はこのあとで...電源スイッチを入れても,一瞬電源ランプが付くだけで液晶に何も表示されないんですよね.*istD の場合は背面液晶に【Battery Depleted】と表示されるんですが...最初は電池切れとは思わず,故障かと思ってしまいました.(^^;
10回目なのでこれまでの平均撮影枚数を書いておくと,668.5 枚/個でした.素晴らしいです.
(2006/10/17)
今度はもう CR-V3 でほぼ半ヶ月.まったく撮り過ぎです...これで A10 みたいな薄型充電池で1回に 100 枚とかだったらどうすりゃいいんでしょうね.(^^; 9回目の電池交換,撮影枚数は 5948 - 5115 = 833枚.ベスト記録を軽く更新してしまいました.
(2006/09/17)
ほんとにもう CR-V3 で1ヶ月持たない.絶対に撮り過ぎだなこれは...ま,別にいいんだけど.(^^; 8回目の電池交換,撮影枚数は 5115 - 4335 = 780枚.またもやセカンドベストを更新です.
(2006/08/29)
わずか3週間で7回目の電池交換.撮影枚数は 4335 - 3636 = 699枚.セカンドベストを更新.ちょっと撮りすぎなんでは? (^^; 今回は,動画撮影もかなり入っていたので,それ考えると,相変わらずすばらしい.
(2006/08/02)
今度は1ヶ月弱で6回目の電池交換.しかし,撮影枚数は 3636 - 2939 = 697枚.これまでの2番目の記録です.しかも今回は,電池マークが黄色〜赤色になってから,かなり粘りました.この間を何度も往復していましたが,こういう挙動は今までなかったな...夏になって気温が上がったせい? なんにせよ,すばらしいです.
(2006/07/14)
2ヶ月弱で5回目の電池交換.撮影枚数は 2939 - 2303 = 636枚.これもすばらしいライフでした.(2006/06/16)
1ヶ月ちょっとで4回目の電池交換.撮影枚数は 2303 - 1493 = 810枚.は,はっぴゃく枚〜...!! (@_@) なんなんでしょうか,これは.すごい.
まあそれにしても,S60 買ったときは,4ヶ月で2000枚以上写すことになるなんて,思ってもみませんでした...
(2006/04/21)
1ヶ月弱で3回目の電池交換(CR-V3)です.撮影枚数は 1493 - 950 = 543枚.安定してすばらしいですね.1回目のライフはなんだったんでしょうか.デジカメにも“ならし”が必要だということ?? (^^;
今回は電池マークが黄色になってから赤色シャットダウンまでちょっと少なかった(20枚程度)ですが.
(2006/03/16)
約1ヶ月で2回目の電池交換(CR-V3)です.なんと,撮影枚数は 950 - 366 = 584枚! しかもこれは20分程度の動画撮影を含んでいるので,文句のないすばらしい結果だと思います..これが CR-V3 の真骨頂なのかな?
また,今回は電池マークが黄色になってから赤色シャットダウンまで少なくとも 30枚程度は撮れたと思うので,◎でした.
下で『これだったら eneloop でも使ったほうが良いような』と書きましたが,そんな必要は全然なかったですね.
(2006/02/19)
購入後1ヶ月弱,1回目の電池交換(CR-V3)となりました.交換時撮影枚数は 366 枚.購入時についてきたアルカリ電池は設定して試し撮りしているうちに無くなったので,ほぼこれが CR-V3 のライフだと思います.
しかし,このライフ,ストロボ常時オフ+背面液晶明度最弱という設定での値なので...ちょっと(かなり?)期待はずれかも.450 枚は軽くいくかと思っていたんですが.
あと,電池マークが黄色になって(360枚)から赤色シャットダウンまでの間が数枚しか撮れなかったというのも,ちょっとペケだな...これだったら eneloop でも使ったほうが良いような気も.
(2006/01/21)
遠景描写
またもや禁断のデジ一眼との比較です.S60 のテレ端107mm相当で撮った遠景を *istD + タム28-75mmと比較してみました.
ただし,撮ったときは比較テストのつもりはなかったので,*istD の方は約 80mm 相当になってます.そのため,S60 の方はピクセル等倍ですが,*istD の方は同じピクセル数になるように補間拡大してます.
上が S60,下が *istD.
まあ,細部描写は *istD の完勝です.特に背景の山の描写を見るとはっきりしていますね.拡大リサイズしてのこの結果ですから.あと,S60 は階調エッジ部の artifact がちょっと目立ちますね.雪の部分の“のっぺりさ”もかなりのもの.でもまあ,S60 もこういう光のたっぷりしたシーンならば健闘しているんではないでしょうか?
関係ない話ですが,*istD と S60 のカラーバランスの違いは面白いですね.S60 は明らかに *istDs/DL/DS2 のマゼンタっぽい色合いと同じ性格です.ぱっと見には S60 の色が鮮やかに見えるんだけど,ナチュラルさはどうかというと,やっぱり *istD だな...
(2006/01/05)
エルゴノミクス,というほどでも
S60 買って,その操作系にちょっと驚かされたことがあります.
この背面の Fn ボタンなんですが,そんなの *istDs 系にもあるでしょと思ったら...なんと Fn の4系統に割り振られている機能をカスタマイズできるんですね.これは驚いた.ていうか,こうでなくちゃいけないと思うんですが.
で,なにが一番素晴らしいかというと,*istDs 系では Menu ボタンからのメニュー設定でしか出来なかった測距点モード切り替えが,カスタマイズすることで Fn ボタンから2アクションで出来るようになる! これは素晴らしいです.しかしこんな当たり前のこと,なんで *istDs 系ではできないんだろう?とちょっと腹立つな.(^^;
あと,撮影時には4方向のジョグボタンの3つにマクロ・フラッシュ・ドライブ設定機能が割り振られているのも,なかなかスマートです.
(2006/01/04)
結局,SDカード
パナの 1GB SDカードで永久にオッケーだと思っていたんですが,結局1週間も持たず,512MB SDカード買ってしまいました.まあそこそこのスペックで良かったので,Sandisk UltraII です.
この SDカード,CF の UltraII と同じく“60倍速”ということのようです.パッケージには,Read 10MB/s,Write 9MB/s と書いてありますので.パナの約半分の速度で,たしかに撮影後の書き込み時間は,一瞬間がある感じですが...ま,別に.(^^;
実は *istD 後継機のスペックが良く分からないので...もしかすると SD/CFダブルスロットでは?なんて期待もちょこっと,ね.
ちなみに上の写真,S60 で撮ったものです.手持ち2枚の SDカードが写っているということは...内蔵メモリで撮ったということですね.たった2枚しか撮れませんでしたが.まあ便利なんだけど,内蔵メモリのくせに,60倍速の UltraII より書き込み時間が長いような...?
(2006/01/03)
高感度ノイズていうか解像感,revisited
年末年始の旅行で,S60 を使っていろいろスナップしてみたのですが...なんというか,けっこう失敗作が多くてがっくり.けっこう手ブレとピンボケ?が多くて...一つは,シャッターラグがつかみきれてなくて,レリーズ後動いてしまうみたいなのと,パクデジの軽快さに甘えて片手撮りが多かったのかな??
で,それに加えて,屋内だとたいてい自動感度補正で ISO320 になってしまうんですが,そのときのノイズというか解像感が...どうも納得できず.
ということで,もう一度,高感度時のノイズというか描写をチェックしてみました.感度を ISO400 に設定し,ノーフラッシュ・ワイド端で夜の居間を撮ってみたものです.私がいかにチンタラした日常生活を送っているかを如実に示すような写真ですが,f(^^; まあ写っているものには眼をつぶってください.ちなみに,何枚か撮って,その中から手ブレのないものを選びました.
これで絞りはもちろん開放f2.6,シャッター速度は1/15.縮小表示で見る限り,全体としては悪くない写りです.
さて,ここで禁断の『一眼デジとの比較』.(^^; *istD + Tamron28-75 ISO400 で同じ条件で撮影したものと比較してみました.Tamron28-75 のワイド端は 42mm 相当ですから,S60 より多少画角は狭いです.絞りはもちろんf2.8開放で,シャッターは同じ 1/15 でした.
この二つをピクセル等倍で比べてみると...左が *istD,右が S60.同じピクセル数になるように S60 の方を少しばかり,リサイズ拡大しています.
なんて言いますか...ここまで違うとは.これだったらパクデジで 600万画素なんて意味ないのでは?
全体にノイズ(とその除去処理?)でディテールがつぶれています.レンズの描写能力ももちろんあるでしょう.2番目は新聞の文字になっていません.3番目では,*istD で見ると斜めの織り目があるんですが,S60 では影も形も見えません.4番目のノイズもすごいですね.
まあ,デジ一眼の方が良いのは当たり前なんで...*istD の 600万画素画像がいかにナチュラルなクオリティの高いものかを示しているということで,心は安らかなんですが.
それにしても,ネット界隈には“極小画素否定原理主義者”などと揶揄される一群の人たちがいて...私自身は,別にそこまで高画素機を否定しなくても,なんて思っていたのですが,どうもこの比較写真見てると無条件で原理主義者になってしまいそうです.(^^;
私がいままで使ったパクデジで,一番画質が良かったのは 1/1.8 300万画素の QV-3500 でしたが,要するにそういうことなんですよね...
S60 にはもちろん300万画素モードもあるので,それで行こうか? でも画素混合ではない単なる“間引き”では意味ないか.ちょっとやってみましたが,600万画素で撮ってリサイズ縮小したものとぜんぜん変わりませんでした.(^^;
(2006/01/03)
マクロ撮影
お次は定番十円玉マクロチェック.S60 には通常マクロとスーパーマクロの2種類がありますが,これはスーパーマクロの方です.夜の居間で撮ったので,感度は ISO 400 固定にしてあります.それでも 1/20s, f3.5 です.上が全体の縮小,下が真ん中のピクセル等倍クロップ.
いや〜...これは悪くないですね.すごいです.
ISO 400 なのでさすがに in-camera ノイズリダクションでは取り切れない色ノイズが浮いてます.試しに,ピンボケレスキューでシャープを入れ,NeatImage で色ノイズを除去してみるとご覧のとおりです.これは,文句なく素晴らしい!!
(2005/12/29)
昼光でのクォリティ
今度は昼光での写りをチェックしてみました.強い太陽光を浴びた雪を背景にしたレースカーテンです.ズームはテレ端に近いところでした.感度自動ですが,もちろん ISO 80 になってます.上が全体の縮小,下が写真の真ん中ちょっと左下からのピクセル等倍クロップです.
まあ,ぜんぜん悪くないですね.というか,けっこう良いです.(^^; 周辺部の流れも絞られてるので,ほとんどなかったです.あと,こういうシーンになると,ノイズリダクションの影響も(当たり前ですが)まったく見えません.
雪の部分が白飛びぎりぎりになってますが,そのうしろが真っ黒ですから,いい線に露出行ってると思います.雪のエッジ部にちょっと灰色っぽい artifact が出てますが,圧縮ノイズかな? まあまったく気にするほどでもないですけど.
(2005/12/29)
過激なノイズリダクション
これはある意味で分かって(・覚悟して)いたことなんですが...やっぱり 1/2.5 600万画素 CCD の画質というのはすさまじいものですね.もちろん,*istD/Ds の APS-C CCD にアタマと目が慣れてしまっているということもあるのですが.
これはとりあえずのテストショット.居間のカーテンです.このような縮小表示ではまあまあの写りです.
で,これをピクセル等倍で見てみると,意外と言うか,ISO 320 とかでもノイズがほとんどない(ていうか,見えない).
左が感度自動で ISO 320 に増感されたもの,右が ISO 80 固定で撮ったものです.なんですかこのノイズの“少なさ”は...って,見る人が見れば分かるように,すさまじいノイズリダクションがかかってます.前に持っていたカシオ QV-4000 のノイズリダクションは国内外のネットでもけっこう問題になってたし,私も別ページでレポートしてますが,そんなのどーでもよくなるほどのかかり方ですね.(^^;
そのため,ぱっと見には,どっちが ISO 80 なのか分からなくなりますが,階調エッジに並ぶ白い点みたいな artifact が左側の ISO 320 では良く目立ちます.これがおそらくノイズリダクションの残渣だと思われます.
まあ,PENTAX(CASIO?!), good job! と言えばそうも言えるわけですが...:-p
(2005/12/28)