“ベイヤー配列”のCCDについて


 正直言って,こういう技術的な話題は,私のような素人には非常に難しいものです.ぜんぜん的外れだったら勘弁してください.

 話の発端は,これまで長年使ってきた QV-4000 の画質への不満にさかのぼります.一眼デジ *istD への乗り換えの原因は,この問題が主要なものだったと言っても差し支えありません.

 そして...なんと *istD でも.



 私の好きな秋のカラマツの黄金の風景です.このサイズで見る限りはあまり感じないのですが...



 拡大してみると,カラマツの細部の描写が,あれ? このもやっとした感じはどこかで見たような.(^^; まあ,ぼやけの程度は段違いなんですけどね.

 さらに,昨年購入した仕事用の C-5050 でもこんな感じでした.これは一番すごいですね.



 これはどう考えたらよいのか...上のリンクのどこかで『デジカメ一般の RAW 処理はこういうもの?』という可能性を書きましたが,それがあたっていたような感じです.ローパスを通ってピクセル生成処理が行われるプロセスのどこかで,画像情報の中のある程度以上の高周波成分が一気に失われてしまった結果なんじゃないでしょうか?

 おそらく,ローパスフィルタ通すベイヤ配列CCDである限り,この問題は不可避なんでしょうね.となると,某掲示板でも良く出る話題ですが,FOVEON ならばいいじゃないかと...JPEG 出力できるチップセット備えた600万画素の FOVEON 素子が *istD に搭載されたら,私は即買い換えるような予感がします.(^^;

(2004/02/29)


 その後,この現象を端的に表したものが撮れたので追加.



 上は全体の写真の縮小.これ見る限りではなんと言うこともないのですが...松の木の葉の部分をピクセル等倍で見てみると;



 はっきり言って,眼を疑いましたね.(^^; 上で紹介したカシオ QV-4000 の画像とそっくりの描写.もちろんあそこまでひどくはないけど.
 これはもう,ノイズリダクションなんてもんじゃなくて,ローパスと画像処理によって,イメージの『高周波成分を一気に失ってしまった』としか思えません.
 ペンタックスの画像エンジンにカシオの手が入っている(Exifに見えてます)のは周知の事実ですが,まさか,そのせいなんじゃないだろうな...

 まあ,こういう画像が出てきたのは,これまで1万3千枚以上撮った中で2枚か3枚くらいなんだからいいんだけど,キャノンやニコンでこういう画像の話聞いたことないしね...

 ちなみに,同じとき同じレンズで撮った別の樹の場合,等倍クロップはこんな感じです.



 おなじ倍率表示になっているわけですが,こちらはディテールの描写にほとんど問題が無いように見えます.うーん...松(カラマツ・アカマツ)の葉っぱだけがダメというのは一体? (^^;

(2005/09/04)


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