私的・北海道地質百選
『幌内の砂岩脈』

天寧層中の直立砂岩脈.2015 年 6 月撮影.
砂岩脈と母岩の層理との関係.2013 年 9 月撮影.

 釧路町幌内海岸には,古第三系浦幌層群天寧層(河合,1956)の砂岩・泥岩・礫質岩の互層中に複数の砂岩脈が観察される(右写真).天寧層はほぼ水平層である.

 砂岩脈の厚さは最大で 数十 cm に達し,この地域の古第三系中の砂岩脈としては,『春採太郎・次郎』に次ぐ規模のものである.

 その形態は端正で,母岩層理面にほぼ垂直な平板状,分岐・膨縮等の複雑な形態を示さない.脈壁に向かってわずかに細粒化する以外は,内部構造もほとんど見られない.

 右写真は母岩との関係を示したものである.母岩中にはほぼ垂直な節理面が発達し,貫入面はそれに平行になっている.
 母岩の層理面には,砂岩脈の左右でわずかにずれがあるようにも見えるが,単なる見かけ上の可能性が高く,ドラッグなどの変形もまったく見られない.

 『単純砂岩脈』というものを仔細に観察できる良好なサイトである.


既存の指定など

(なし)


所在地

釧路町 幌内.


サイトの状態:


参考文献

河合正虎(1961)5万分の1地質図幅『昆布森』說明書.地質調査所,59 p.


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