私的・北海道地質百選
『クッタラ・カルデラ』
倶多楽(くったら)湖は,直径約 3 km,湖面の海抜 258 m,最大深 148 m の比較的小さなカルデラ湖である.ほぼ円形をしており,流入・流出河川がともにないという特徴がある.
旅客機の窓から見ると,そのお釜のような姿には,感動させられる(右写真).カルデラが生成したのは,約 4万年前と考えられている.
平地から見あげると,当然であるが倶多楽湖の湖面は見えず,外輪山もそれほど特徴的な山容を示していないので,予備知識がない限り,その存在に気づくのは難しい(上写真).
クッタラ・カルデラからの噴出物は,ポンアヨロ~登別漁港~蘭法華(らんぽうげ)岬にかけての海岸でよく観察することができる(右写真).
下部に,特徴的な強溶結の火砕流堆積物(Kt-3)がある.露頭最上部の成層したテフラは支笏起源のもので,その下位にクッタラ起源の降下軽石堆積物がある.
(なし)
白老町 倶多楽湖.
※ 撮影地点:カルデラ外輪山.カルデラ噴出物.
(なし)