アトサヌプリ

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アトサヌプリ(跡佐登)は,屈斜路カルデラの東部に形成された小カルデラ内の溶岩円頂丘群の一つである.周囲にはいくつもの円頂丘があり,アトサヌプリの背後に重なって見えているマクワンチサップや,右に見えるサワンチサップなどがある.それらの高さはカルデラ底から 300 - 400 m 程度である.
アトサヌプリは数百年前に水蒸気爆発を起こし写真上で山頂から右方に開いた馬蹄形の熊落とし火口を形成した.そのため気象庁の活火山リストに入っている.活発な噴気活動が見られ,昇華硫黄が付着し別名硫黄山として観光資源の一つともなっている(写真下).この写真の右にはほぼ水平な溶岩構造が見えているが,溶岩流ではなくマッシュルーム型溶岩ドーム内の流動構造である.
上:摩周湖第3展望台から2019年9月撮影.下:2010年8月撮影.弟子屈(てしかが)町川湯.

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