デジタルズーム

 TZ30 の40倍(24〜480 mm相当)ズームから,LF1 の7倍ズーム(28〜200 mm相当)へ.私の撮り方で当然気になるのは,望遠側が足りるかどうかです.もちろん 110 mm相当なんかではまったく足らないことは分かっているのですが,200 mm ならどうなんだろう? あるいは...デジタルズームでは?
 LF1 のデジタルズームは,超解像ズーム(iAZoom)を有効にした場合,14.1倍(400mm相当)までは解像度をインテリジェントに補正するという超解像モードで拡大されます.それ以上の普通のデジタルズームは 28.2倍(800 mm相当)です.

 まずは,800 mm相当のデジタルズームから.全体画像はこんな感じで,まあまあです.なお,コントラストが非常に眠くなっているのは,汚れた窓ガラスを通して撮影したためです.LF1 やデジタルズームの問題ではありません.



 なお,LF1 の Exif 情報は,iAZoom を有効にした場合,その相当最大焦点距離 400 mm までしか記録されず,それ以上のデジタルズームで拡大しても,全部 400 mm と記録されます.これが仕様なのかバグなのか不明です.したがって,上の画像も,正確に 800 mm 相当かどうかは分かりません.でも確か(記憶では)最大ズームでの撮影だったような.f(^^; で,このデジタルズーム画像のピクセル等倍クロップは,こうなります.



 まさに塗り絵・砂絵ですね.まあ ISO 200 なのでこんなものかもしれません.それでも,背後(ほぼ無限遠)の山の木の幹がちゃんと一本一本写っているのには多少驚きましたが.

 次に,光学ズームとiAZoom を比較してみます.下の写真は,上が光学ズームの最大倍率 200 mm相当.下が,iAZoom の 360 mm の縮小全体画像です.





 どちらもなかなか素晴らしいです.なんか黄色っぽいのは,クルマのウィンドウを通しているためです.で,このそれぞれのピクセル等倍クロップは...





 光学ズームの最高倍率画像は,なかなか素晴らしいです.これなら,1/2.3センサー機から乗り換えた甲斐があったという感じです.iAZoom の360 mmズームの方は,さすがにデジタルっぽくソフト拡大したことがはっきり分かる画像になっています.ISO 80 ですが,空との境界部分にはノイズリダクションの artifact がはっきりと出ています.まあでもそんなに(デジタルズームへの先入観よりは)悪くないです.

 参考までに,200 mm の画像の該当部分を 360 mm相当にパソコン画像ソフトで bicubic 拡大したものは;



 当然ですが,iAZoom の結果とほとんど変わらないですね.それはまあ,iAZoom もけっこうやるじゃない,ということにもなるのかも.

 結論:『デジタルズームしたものは等倍でなんか見ない』ことにしておけば,心は安らかかと.:-p

(2014/01/11)


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