ペンタックス DA☆60-250mm f4 ED SDM




 ついにというか...買いたくないとずっと抵抗していたのに,結局買ってしまいました.ヨドで \168,000...こんな高いレンズ買ったのは生まれて初めてです.しかも,昨日発表された K-7 も予約してしまったという最悪のタイミングで.f(^^; まあ,20万円弱と思っていた K-7 が 12万円台だったというのが心理的な制約を緩めてしまったといえばそうなんですが.

 もう一つ,K-7 の発表で,『ペンタ死亡』という可能性が崩れたという安心感も大きかったです.このまま K20D が先細りで K-m だけという状況が続いていたら,とてもいまさら16万円もするレンズに投資する気は起きなかった.実際,“D90や50Dに乗り換えたらいくらかかるか?”というシミュレーションをこの春,EXCEL でやっていたくらいなんですよ.

 さて,どういうレンズなのか...確かめるのが怖いみたいな.

(以上,2009/05/22)


以下,記事は新しいもの順です.

 下の近景撮影倍率の問題,他の望遠ズームレンズではどうなのか?と思い,シグマ120-400 でテストしてみました.方法は DA60-250 とまったく同じですが,テレ端ではなく,とりあえず 250mm でやってみました.

 その結果は,『無限遠と最短撮影距離で,ほとんど倍率は変わらない』でした.ピクセル数で測ってみたら,誤差の範囲内で両者は同一でした.テレ端でやってみればもう少し変わるのかもしれませんが.
 シグマ120-400 もインナーフォーカスですから,これはやっぱり“インナーフォーカスのズーム(バリフォーカル)レンズはそんなもの”ということではなくて,DA60-250 の作り方がそうなっている,ということだと思います.

 いずれにせよ,遠景と近景で 0.78倍もの差があるというのは,ちょっとアレだな...と正直思います.この(私としては)高価なレンズを買ったときにあれっ?と思ったのは,初心者の無知や気のせいではなかったというか.

(以上,2011/12/03)


 このレンズは varifocal lens ということになると思います.で,聞いた話ですから間違っているかもしれませんが,Varifocal lens で inner focus の場合,同じ焦点距離でも被写体距離によって撮影倍率がかなり違ってくると...たしかに(下に書いたように)このレンズ,近景ではテレ端でもとても250mmとは思えないような大きさに写ります.まあそんなもんだろうと思っていたのですが,どうも他のズームよりもその傾向が顕著なんではないかと思い,どのくらい違ってくるのか(購入後2年以上も経ってから ^^;)確認してみました.

 方法は,テレ端250mmでほぼ無限遠の被写体を撮影したあと,マニュアルフォーカスで最短距離にフォーカスし撮影します.もちろんピンボケになるのですが,絞って撮ればまあまあ撮影倍率の変化が分かるのではないかと...こうなります.



 被写体の目印になるところの距離をピクセル数で測ってみると,両者の比率は 0.78 となり,最短距離では線の長さで 0.78x の倍率でしか写らないということになります.
 これを焦点距離に換算するとどうなるか私には分かりませんが...0.78 という数字を見ると『そんな違うのぉ?』と思ってしまいますね.上の写真を実際に見ると,その違いはやっぱりかなり大きく見えます.

 まあその後,DFA100mm Macroも120-400mm も買ったので,どうでもいいかと言えばそうなんですが.

(以上,2011/11/12)(201111/14数値訂正)


 購入からだいぶ時間が経ってしまいましたが,その間このレンズを十分楽しんでいたわけで...(^^; 恒例のレースカーテンチェックです.使用カメラは K20D で RAW 撮影です.感度はちょっと暗かったので,ISO 400.まずは 60mmワイド端.全体はこんな感じ.



 左が中央部,右が右下隅の当倍クロップ.上から f4, f5.6, f9, f11.






 ワイド端は,もう素晴らしいの一言.f4 開放でも,中央部でも周辺部でも,シャープさがほとんど変わりません.収差もほぼ皆無.何も言うことありません.

 次が 250mm テレ端.全体はこんな感じ.



 左が中央部,右が右下隅の当倍クロップ.上から f4, f5.6, f9, f11.






 テレ端では,f4 開放ですこしばかしフレアっぽい感じがありますが,多少フォーカスの揺らぎがあるのかも.一応MFでなんとか正確にやってますが,中央部よりも右下隅のほうがシャープに見えますので少し外したかな? その他の絞りでは,ほぼ何の文句もありません.f9 での中央部と右下隅は,これがジャスピンということもあるんでしょうけど,まったく素晴らしいです.周辺部でまったく画質が変わっていません.すごいな...f11 は多少の小絞りボケが出てるのかも?

結論: 一つの後悔もしない,実に素晴らしいレンズ.m(__)m

(以上,2009/07/09)


 先週末,あれこれ実際に撮影してきました.画質チェックもいろいろやってみたのですが,そのレポートは(めんどくさいので ^^;)また後日.
 ちなみに,DA55-300 との比較撮影も...なんて考えてはいたのですが,結局その前に売り飛ばしてしまいました.『一度買ったものを他のものと比べて詮索する愚』を犯したくなかったので.:-p

 とりあえず現時点で気づいたことなど;

・重さは,思ったより軽快.私は常にワンハンドで持ち歩いていますが,重いことは確かに重いけど,もうダメ,という感じではないです.

・画質は,詳細なチェックはしませんが,『DA55-300とは段違い』です.DA55-300では絶対撮れなかった質の写真がバンバン撮れます.当たり前か.でも,あまり変わらなかったらどうしよか?とビビッていたので,嬉しいです.

・対象物が背景から浮き上がっているようなシャープさ・鮮やかさは,安物と比べるのもなんですけど,DA50-200mmと似通ったものがあります.DA50-200 は結局,頑固な(f9まで絞らないと消えない)ビネットに耐えられなくなって手放したわけですが,それ以降,シグ70-300⇒タム70-300⇒DA55-300 と彷徨らっているときには感じられなかったものです.それがやっと戻ってきました.

・画質が戻ってきたので,やっと本来のISO100で安心して撮れるように.もちろん開放f4固定というのも効いてますが.DA55-300では,(私の腕のせいもありますが)結局常にISO400(以上)で撮らないと全然ダメだったので,すごく気分が軽くなりました.K20D は ISO400 でもDRオンにしていると空とか,輝度ノイズがかなり目立っていましたからね...

・テレ端250mmは,最初だけかもしれませんが,やっぱりちょっと短いかな?という感じはありますね.

・200-250mmの間でほとんど画角が変わらないのはなんでだろう? 特に近景の場合は,ズームが壊れたかと思うほど,ファインダー像がほとんど変わりません.近景でオフフォーカスからフォーカスすると,像がすぅ〜っと小さくなっていくので,バリフォーカルレンズというのは作り方によってはこうなるものなのか...? 使っているうちに慣れてきましたけど.

・最短撮影距離1.1mというのは,1.4mのDA55-300とと比べると,けっこう違いますね.テレ端が短いので結局像の大きさはそう変わりませんが,撮る時のスタンスがすごく楽になります.

 まあとりあえずこんなところかな.16万円大枚はたいて後悔しなかった,というのが現在の結論.

(以上,2009/05/26)


 お次は,夜でもできる (^^; ビネットチェック.左が 60mmワイ端で,右が 250mmテレ端.上から f4, f5.6, f9, f11.






 なぜか 60mm で上下方向の輝度ムラが見えていますが,パソコンの液晶画面を無限遠で撮ったものなので,なんでだろう? まあこれはビネットとは関係ないと思います.
 で,60mm ワイ端では開放でもほとんどビネットは見えていません.250mm テレ端開放だけでけっこうなビネットが見えています.f5.6 でほんの少し,それ以上絞るとビネットは消えています.

 まあテレ端開放のビネットは,“ビネット・バスターズ”の私としてはちょっと気になりますが,real world photo でどうなのかは,これからチェックしていきたいと思います.

(以上,2009/05/22)


 まずは,恒例の外観からです.K20D に装着してワイ端 60mm とテレ端 250mm.



 他の同等のレンズと比べると十分に軽量コンパクトなんだろうけど,さすがに太い・長い・重い,です.これをコンパクトな K-7 に装着するとどうなのか,ちょっと心配です.
 インナーズームではないので,テレ端ではにょっきりと伸びるしね.逆に考えると,『収納時にはコンパクトになる』ということでもあるんでしょうけど.なおインナーフォーカスなので,フォーカス時は全長はもちろん変化せず,前玉も回転しません.

 あとちょっと気づいたのは,非線形レンズ移動によるものか,ズームリングが 135mm 付近を中心にして重くなったり軽くなったりしますね.別に気になるようなものではありませんが.

(以上,2009/05/22)


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