ペンタックス FA35mm f2.0 AL
私が初めて買った単焦点レンズ...結局ほとんど使わないままに引退という運命に.なにが気に入らなかったというわけでもなく,単純に“使わなかった”のが理由です.*istD をサブ・スナップ機にして...という目論見と私の現実の撮り方とが全然マッチしなかったのが原因でしたね.もったいないことをしたけど,まあしょうがない.
(2008/11/21)
今まで単焦点レンズを買ったことのなかった私が,なんの風向きなのか,ふらりと FA35/2 を買ってしまいました.大きな理由の一つは,『*istD を現役復帰させたい』ということでした.K10D とレンズ共用するのはどうも気が進まなかったので,何か手ごろな値段の中古レンズでもと思ったんですが,良いものがなく,結局.
最初は安価・コンパクトなズームということで,FA28-105(IF) でも買おうかと思ったんですが,そうすると“K10D のサブセット”になってしまいますもんね.単焦点つければ,K10D とは独立した別のカメラになれる...そう考えたわけです.
しかし今までの私のスタイルは,明らかにズームレンズの機能に依拠したものですので,このレンズでは『別の撮り方』が必要になります.いわゆるスナップ撮りということですね.それが私に出来るものか,まったく不明・不安なので,さてどうなることか.
とりあえず,上から見た大きさを見るのと,フォーカス位置によるレンズの長さ変化を確認してみました.
無限遠
近接(30cm)
35mm 単焦点ですからこんなものなんでしょう.それにしてもコンパクトですね.某掲示板では作り(見栄え)がチープだという話も読みましたが,私はそういう感じは持ちませんでした.なかなか *istD にマッチしているではないですか.
次に,恒例の遠景画質テストです.遠景を絞り変えて撮影して,中央部と左下隅に近い部分の画質を確認しました.まずは,写真の全体.
この,中央部付近の等倍クロップです.
F2.0
F2.8
F5.6
F11
F22
F2.0-2.8 ではちょっとフレアっぽい感じがしますが,シャープさそのものは,絞ったときとあまり変わりません.なかなか素晴らしいです.文句ありません.F22 では当たり前ですが,さすがに小絞りボケ・フレアが出てきてますね.
今度は左下隅付近の等倍クロップです.
F2.0
F2.8
F5.6
F11
F22
周辺画質ではさすがに F2.0開放では流れ収差が出て,フレアっぽくなっています.しかし,F2.8 で急激に画質が良くなり,F5.6 あたりで非常にシャープです.F2.8 と 5.6 の違いが小さいのは,さすが“隠れ☆”と呼ばれるだけのことはあります.F22 では明らかに小絞りボケが出ていますが,これはしょうがない.
ということで...FA35/2.0,評判どおりの素晴らしい画質だと思います.これが3万円台というのはなんとも素晴らしい.あとは,私がこれを使いこなせるかだけです.
(以上,2007/05/17)