ペンタックス FA 28-105mm f4-5.6


 *istD 購入後は,とりあえず銀塩時代の手持ちのレンズ(28-105mm, 70-210mm,Macro 50mmの3本だけでしたが)で行こうと決めていましたので,まずは FA ZOOM 28-105mm を装着してみました.これがまったくの誤算でした.



 これがその姿です.けっこう気に入っていたパワーズームは *istD では使えないのが残念でしたが,デザインやバランスはまあまあなので,やったねと思ったんですが...何枚か試し撮りをしてみて呆然としてしまいました.



 これはテレ端の絞り開放(f5.6)で撮影したものの中央部からの等倍切り出しですが...描写が甘いのは開放だから許せるし手ブレも当然あるとしても,この木の幹の周りの白っぽいフレアのような“ニジミ”はいったい...?
 もちろん600万画素といったピクセル数のデジタル画像を『ピクセル等倍』で見ることの是非はありますが,この“ニジミ”は縮小表示したときも,画像全体に“紗をかけたような”不鮮明さとして明瞭に影響を与えていました.



 また,次も同じテレ端開放の等倍切り出しですが,こんな感じで全体にまったくフォーカスが来ておらず,もやっとした描写になることも多かったです.手ブレではないと思うんですが.

 もっとも,70mm付近では開放f5.6でも,下の写真のようにこってりとした柔らかい良い絵を出してはくれたんですけどね...シーン次第ということか.



 これが噂に聞いていた『レンズとの相性』なのか...? しかしメーカ純正レンズなのに.やはり銀塩とAPS-Cデジタルでは違うのかも...?? ショックで 70-210mm を試す気力もなく朦朧としながら某キタムラへ足を踏み入れた私は,混乱した頭のまま,ショーケースの中にあった中古タムロン 24-135mm を鷲づかみにしていたのでした.

 デジタル時代には生き残れず,短い命でした.合掌 > FA28-105mm.

(以上,2003/09/28)(2005/03/19修正加筆)


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