ペンタックス DFA 100mm Macro F2.8 WR





 ほんとうにレンズを買うのは久しぶりです.前回の DA☆60-250mm を買ったのが 2009/05 なので,ほぼ2年ぶりということに.ペンタユーザの風上にも置けないやつです.考えてみたら,前回レンズを買ったときのカメラはなんと2代前の K20D でした.

 今回は,単焦点マクロと,私に撮ってはDA10-17魚眼以来の特殊用途レンズ.あと,単焦点と見ると FA35 以来わずか2つ目です.FA35 はとっくに手放しているし,まったく,ペンタユーザの風上にも置けないやつです.(^^;

 なんで買ったかというと,『花専用レンズ』ということです.何しろ私の撮影写真の 20%強が花の写真なんですよね...今までその役割はタム28-75のテレ端が担っていたわけですが,ここでもうちょっと寄れればな...ということが時々あり,やっぱり本物のマクロレンズが欲しくなってしまったというわけです.
 多少安いDFA50mmマクロとどっちにするかちょっと迷いましたが,WR が出てないのと,少し距離を取れる方が,という理由で100mmを選びました.

 届いたばかりで,まだ何も試していませんが,ちょこっとやってみただけでも,フォーカスの難しさと“薄さ”にビビリまくっています.これはもしかすると私のような初心者(というか,手持ちスナップシューター)には使いこなせないのかも.

(以上,2011/04/23)


以下,記事は新しいもの順です.

 これはまあレンズ自体の画質がどうのというよりは,私が初体験したマクロの威力ということで...(^^; したがって,マクロを知り尽くしているようなユーザには関係のない話.いわばビギナーズ・ハイといったところです.

 要するに初春の庭花クロッカスですが,腰の痛みに耐えながら,むむむ...とシャッターを切ってみると,



 これは K-5ギャラリーのほうにも上げていますが,撮影データとしては,ISO400, 1/400/s, F5 です.F5 でこのフォーカスの薄さですから,さすが100mmマクロと言うべきなんでしょうけど,初心者には荷が重いのも正直なところです.
 でも,こういう写真が撮りたくてマクロレンズを買ったのも確かなんで,まあ良かったかな?と.

 この中心部を等倍でクロップして見ると,こんな感じです.



 とてもクロッカスには見えません.実に面白いです.縮小ではジャスピンと見えた部分ですが,まだもうちょっとのようですね.これ以上は,三脚立ててLVでMFするしかないのかも.でも上のほうに花粉が一粒写っているのには感激しました.

 初めてのマクロレンズ,なかなか楽しめそうですが,あまり深入りはしないようにしよう(=どこかで見たようなマンネリ写真量産?!)...と自戒しているところです.

(以上,2011/04/26)


 次も恒例の『レースカーテンチェック』.まあこれで本当に画質のチェックになるのかどうかは分からんのですけど,目安には.

 方法は,レースカーテンを 2, 3mの距離から,絞りを変えて撮影し,その中央部と四隅部の画質を見るというものです.近接でも遠景でもない中途半端なところの画質を見ようということなんですが.フォーカスはMFでやっています.AFだと背景にあるものに引っ張られて,かなり迷いが激しいので.f16 まで絞るために,ISO は 400 まで上げています.そのため,写りはちょっと粉っぽいかも.

 まずは一応,各絞りでの縮小画像.たいした意味はありませんが,確かに遠景のボケ具合は変化しているな,と.(^^; 上から,F2.8, 4, 5.6, 8, 11, 16 です.








 それでは,中央部と四隅部の等倍クロップを.フォーカスは中央に合わせているので,カーテンが完全な平面でない以上,四隅部は必ずしもジャスピンとは限りません.四隅の中から一番フォーカスが来ていると思われるものを選んでいます.
 同じく上から上から,F2.8, 4, 5.6, 8, 11, 16 で,左(or上)が中央部・右(or下)が四隅部.

F2.8


F4.0


F5.6


F8.0


F11


F16


 素人のいい加減テストなんで,なんとも言えませんが,素晴らしいと思います.開放F2.8ではさすがにちょっとフレアっぽくてシャープさもわずかに下がっているように見えますが,フォーカスずれかもしれないです.なによりも,四隅部で全然画質が落ちていないというか,色収差も流れもまったく私の眼には見えないという点がすごいです.もちろん RAW 撮影で補正の類は一切かけていません.

 画質のピークは,F5.6-8.0 の間にあるように見えますが,これももちろんフォーカスの揺らぎと,小絞り側の遅いシャッター速度が関係しているのかも.

 いずれにせよ単焦点なんで当たり前なのかもしれませんが,画質の揺らぎがまったくない素晴らしいレンズだと思います.

(以上,2011/04/25)


 まずは,恒例の外観からです.K-5 に装着してフォーカス無限遠と最接距離時.



 装着してみて一番驚いたのは,そのコンパクトさです.F2.8 だというのに前玉も小さいし...何しろフィルタ径が昔持ってた DA50-200と同じ 49mm.もう少しでかくてもいいのにな,と思えるほど.

 フォーカス最近接状態では,やはり DA50-200 のテレ端を思わせるような,細いチューブがひょろひょろと出てきます.この繰り出しはマクロレンズとしては当然のものですが,もう少し迫力があっても.(^^; フード装着時にはこの繰り出しはフードの中に収まるので見えないそうですが.

 なお当たり前なのかもしれませんが,AF時にはフォーカスリングは回転します.

(以上,2011/04/23)


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