“ウォーム・ピクセル”


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 某カカク掲示板の話を参考にして,今度は輝度のある写真でのデッドピクセルではなく,“固定ノイズピクセル”をチェックしてみました.テスト方法はデッドピクセルの方法と同じです.ただし,デッドピクセルは露出がはるかにオーバーしていても黒く見えるわけなので露出を気にしていませんでしたが,固定ノイズピクセルの場合は,露出オーバーでは輝度が飽和して見えなくなってしまいますので,適正露出で撮影しています.

 で...固定ノイズピクセルも,やはり私の K20D には1個もありませんでした.もちろん ISO100 での輝度ノイズはあるのですが,輝度最大のものでこんな程度です.1000%程度のピクセル拡大クロップ画像です.




 下は,ノーマルでは見えにくいので,コントラストを思いっきり上げてガンマを少し下げてやったものです.まあこれならば,やはり無問題でしょう.

(2008/04/12)


 某掲示板で,K20D のホットピクセルについて話題が出ていたので,私も自分の K20D のデッド・ホットピクセルをチェックしてみました.

 デッドピクセル: PCの液晶画面を至近距離から焦点距離 45 mm でフォーカス無限遠にしてシャッター速度 1.6s で撮影.ISO100.
 ホットピクセル: レンズキャップをしたまま,フォーカス無限遠にしてシャッター速度 1/125s で撮影.もちろん ISO100.

 これらを500%拡大表示で隅々まで確認.結果は,ホット・デッドピクセル共に一個もありませんでした.デッドピクセルに関しては,もちろんビネットを含む輝度むらがありますので,確認しやすくするために,事前にコントラスト +50% にレタッチしました.どちらも,見落としをなくすために,レタッチソフトで“色域選択”をかけて確認しています.

 で...ホットピクセルは無かったのですが,ダークノイズというのか,非常に弱い輝度ノイズがあることに気づきました.これは少なくともPC画面では真っ黒(RGB=0,0,0)とまったく見分けがつきません.色域選択をしてやることによってのみ確認できます.



 ここで薄く見えているのは,RGB= 3,3,3(10進)以上の部分と考えてください.もちろん実際にこう見えているわけではなく,色域選択したピクセルを白(RGB=255,255,255)で置き換えて可視化してやったものです.最大輝度の部分で RGB= 10,10,10 程度でした.ほとんどが RGB 値の等しい輝度ノイズですが,中には“色の付いた”ものもありました.なかなか面白いですね.
 縦にも横にも縞模様があります.また,画面の左上に多い傾向が明らかです.これは長時間露光で熱かぶりが出てくるところと同じなので,やっぱり熱ノイズなのか?

 いずれにせよ...CMOS でこの程度のダークノイズが標準的なのかどうかは私には分かりませんが,この程度なら少なくともユーザ的には,サムスン CMOS も素性はまあまあのようです.某カカクで出ていた『ホットピクセルが何百も』というのは,単に不良品つかんだということなんでしょう.

(2008/04/08)


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