バーティカル・バンド


 下で『レタッチした場合には気になってくる場合もあるのかも』と書いたのですが,それが現実のものに.



 元写真は縦位置ですが,比較を分かりやすくするために横位置に倒しています.これ見る限り,何もどこにも問題はないように見えます...が,暗部を持ち上げてやろうとレタッチソフトで fill-light かけてやると...



 このような vertical banding がはっきりと.縮小でははっきりしませんが,写真の右側にもバンドが現れています.

 まさか使用開始5ヶ月で“ウォームピクセル”が増えてしまったのかと,ISO100, 1/125s でダークフレームを撮りガンマを8上げてやると,



 うーむ...“ウォームピクセル”のページでお見せしたものとは強調手法が違うので,多くなったとも変わらないとも言えませんが...まあ似たようなもんか.(^^;

注)その後,購入直後に撮ったダークフレーム写真と同じ強調手法で比較してみたら,ほぼ同じでした.経年変化で増えているということはないようです.

 で,同じ手法で K10D(上)と K100D(下)の“ダークフレーム”を見てやるとこんな感じです.





 K100D はさすがというか,600万画素だからねというべきか,“ウォームピクセル”はわずかに3点ほどでした.一番大きいのが左上隅に見えています.他のやつは,縮小ではほとんど分かりませんが.
 K10D はそれに比べると多いのですが,K20D よりは圧倒的に少ないです.またその分布は線状に並んではいますが比較的均一・まばらです.

 これをもって,K20D のサムソン14.6MピクセルCMOSの欠陥という気はまったくありません.なにしろ素人の私には,ここで“ウォームピクセル”なんていい加減に呼んでしまってるこれが熱ノイズなのか,暗電流なのか,はたまたピクセル読み出しのゆらぎなのか...まったく分かりませんので.

 ただ...この CMOS の荒削りなところを示しているんじゃないかな?なんてなんとなく思っています.1460万画素でしょうがないんだとしても,もうちょっと均一に出て欲しい.なによりも,『通常のスナップのレタッチで出てきてしまった』のが残念というか納得いかないです.

 似たような高画素の14.2MP の CCD使ってる SONYα350 はどうなんだろう? すっごい気になります.

(2008/08/19)


 K10D では高感度時の垂直バンド状ノイズが問題になり,DPReview では VPN (Vertical Pattern Noise) という略語も生まれました.下にあげるものは,おそらくそれとはまったく違うものです.“cons”というわけでもないようなので,とりあえずここに.
 まずは元写真.ホットピクセルのチェック用に撮ったものです.



 これ見る限り,何もどこにも問題はないように見えます...が,写真左端をクロップして,コントラストを思いっきり上げてやると...


 おやおや...これはなんじゃいな.おそらく画素出力の不連続的変化(段付き)だと思うんですが.まあ,普通にはほとんど見えないものなんで気にならないといえばそうなんですが...レタッチした場合には気になってくる場合もあるのかも.

(2008/04/12)


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