高感度ノイズ


 まずは結論から,『K20D が K10D に比べてノイズレスだ』というのはウソとはいわないけど,“贔屓目過ぎる”のではないかと...

 その前にちょっと確認ですが,K20D の“高感度ノイズ低減設定”は ISO800 を越えると有効になり,ISO3200 を越えると設定にかかわらず『強』になります.つまり...
ISO100 - 800:ノイズ低減常にオフ.
ISO1000 - 3200:ノイズ低減はカスタム設定の設定に従う.
ISO4000 - 6400:ノイズ低減常に強.

 で,K10D, K20D の ISO1600 で低照度環境下(1/60 f2.8)でノイズの状況をチェックしてみました.ちなみに K10D ではノイズ低減に関する設定は無いので,ある感度以上では常にオンになっていると考えられます.

・K20D ISO1600 NR=weakest


 ぶつぶつとした輝度ノイズがけっこう多めだな...と思います.ノイズ消しのアーティファクトもクロット状に見えています.

・K20D ISO1600 NR=strong


 ノイズ低減強では,いかにも消したなという感じです.輝度ノイズはかなり消されていますが,そのおかげでディテールは融けています.クロマノイズがかなり残っているのも気になります.

・参考:K10D ISO1600


 K10D では高感度でのノイズ低減が常にオンであるというのが良く分かります.K20D の strong と比べて明るいところでは少しノイズが多めかなという気がしますが,シャドウ部のノイズは大体同じレベルではないかと思います.贔屓目に見ても半段程度のアドバンテージではないかと.少なくとも1段分(=K10D のISO800 と K20D の ISO1600 が同等)ということは無いと思います.

 ちなみに K20D はオートホワイトバランスの傾向が K10D とはかなり変わっていることが良く分かりますね.どちらもナチュラルで色バランスはいじっていません.

(2008/03/14)


付録:ISO100-6400ノイズ一覧.
   高感度ノイズ除去の設定は最弱.ピクセル等倍クロップ.

 ・ISO 100


 ・ISO 125


 ・ISO 160


 ・ISO 200


 ・ISO 250


 ・ISO 320


 ・ISO 400


 ・ISO 500


 ・ISO 640


 ・ISO 800


 ・ISO1000


 ・ISO1250


 ・ISO1600


 ・ISO2000


 ・ISO2500


 ・ISO3200


 ・ISO4000


 ・ISO5000


 ・ISO6400

(2008/03/15)


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