遠景解像度


 某巨大掲示板では,おそらくネガキャンでしょうけど,K-5 の『遠景解像度』が低い,解像してない,という話が出ています.ローパスが厚いとか,そもそもセンサーがダメだとか...遠景と近景で解像度が違うのか?とかいろいろと良く分からないんですけど,ほんとか?と私もリアルで検証してみました.

 まずはこんな写真です.



 レンズは DA★50-135mm,焦点距離 80mm,ISO400, シャッター速度 1/500s,絞り f5.6 です.遠景解像度を見るにはちょうど良いショットかと.
 これを Lightroom のデフォで現像して,中央部付近の等倍クロップを見るとこんな感じ.



 デジタル写真を見慣れた人ならば,非常に良く解像している,と感じるはずです.こんな遠景の葉っぱ一枚一枚がすべて写っています.これははっきり言ってすごいです.私はあらためて DA★50-135 に惚れ直しました.

 Lightroom デフォというのは,シャープネス+25となっていますので,念のため,シャープネスをゼロにして現像してみると...



 もちろんエッジはぼやけてしまいますが,描写そのものはきっちりしていて,『データ量が多い』と感じます.

 こういう等倍画像を“眠い”とか“解像していない”とか言うのは,もし意図的なネガキャンでないとすれば,コンデジ写真の基準に慣れすぎているんだと思います.

 ちなみにこれを Lightroom でシャープネス+70 までブーストしてやると,こうなります.



 素晴らしいですね.目が覚めるような“解像感”です.APS-C でこんな絵が等倍で見れるなんて,幸せな時代になったものです.あ,ちょっとざらついて見えるかもしれませんが,ISO400 で輝度 NR をかけていないせいです.

 文句なしに K-5 の解像度,pros の項に入りました.

(2010/10/25)


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