“センサー・ステイン”について
K-5 がペンタでの“センサ洗浄”から戻って30日が過ぎました.この間の撮影枚数は少し伸びがなかったのですが,それでも 1,200枚を超えました.
この時点での F22 でのテスト撮影では,明らかな『蛙の卵・真珠の首飾り』状のセンサ・ステインは,まったく出現していません.画像のガンマを極端にいじってやると,いくつかの shade が見えてくることは事実ですが,成長や濃色化などの気になる兆候はありません.撮影写真に見えてくることはまず絶対にないので,気にしないこととします.
ということで,あくまでも“とりあえず”ですが,K-5 の Pros and Cons の項から外し,この場所に入れることにします.問題があったけど解決されたということなら,incident であって,『欠点・弱点』ではありませんからね.
今後また発生する可能性もゼロではないですが,まあ一応の安心を見たということです.ネットの世界でもすっかり沈静化したようですし,ここまででしょう.
ペンタ送りで『本体交換』『センサ交換』『センサ洗浄』になったケース(私は一番最後)が,それぞれ実際どう違っていたのか,はユーザとしては非常に気になりますけど,その詳細が公になることは(おそらく)未来永劫無いでしょうね.ちょっと不満だけど,しょうがないかな.
(2011/02/13)
K-5 がペンタでの“センサ洗浄”から戻って10日が過ぎました.この間,500枚以上のシャッターを切りましたので,まずは様子を見ようと,おそるおそるステインチェックをしてみました.そうすると,大小数個のスポットがくっきりと.ひぇ!ステイン再発かぁ?orz と泣きそうになりながら,とりあえずダストリムーバル2回かけてやると,大きいのは消えました.普通のダストだったのか?とミラーアップでブロア吹いてやると,小さいのもあらかた取れました.スティックの出番はありませんでした.ふぅ...(-_-;
いや〜...なんというか,神経使いますね.仮にステイン問題がメーカでの洗浄やパーツ交換で解決していたとしても,『また発生するんじゃないか』というユーザの不安はまだまだ長く続きそうです.
ゴミは落ちたんですが,他にちょっと気になることが.このあと,ステインチェック画像をじっくり見ていたら,下の汚染画像(01/04撮影)にあるような shade の小さめのやつが一つ二つ見えていることに気づきました.洗浄から戻ってきた直後の画像には見えていないものなので,かなり不安です.この後どうなるんだろう? (この取消しについては下記参照)
ということでこの項,Reserved の項から移動することは,まだまだできないようです.
(2011/01/24)
実は K-5,1/10 夕方にピックアップリペアサービスでステイン除去修理?に出していました.『公式発表(ましてやリコール)はもうない』と判断してのことです.当初はネットの情報から,戻ってくるのは2月になるかな?と覚悟していたのですが,昨日夕方返送の確認電話があり,なんと本日戻ってきました.さすが日通航空,ということもありますが,中三日ということですから,ちょっと驚きました.『ほんとに直したのかぁ?』なんてね.
で,修理伝票見ると,センサ汚れ清掃,とだけなっています.うーん...ローパス表面の汚れを洗浄液で,ということなのか,それともローパス外して洗浄ということなのか...しかし非常に不思議なのは,シャッターカウントがリセットされていたこと,Makernote 中の ManufactureDate が 2010:10:26 から 2010:12:16 となっていたことと,InternalSerialNumber が 14334 から 31332 に変わっていたことです.ただ,液晶保護フィルムの貼りをミスったところがそのままなので,少なくともガワが私の K-5 であることは間違いありません.
で,肝心の洗浄?結果ですが...完璧です.上が通常階調で現像した f22 撮影のもの,下がそのガンマをレタッチしたものです.
ステイン(真珠の首飾り)はおろか,ダストもスポットも妙なシェードもまったくありません.となると残る問題は,『また使ってるうちに再発しないのか?』ということなんですが...仮に何らかの対策部品に交換されたとすればまあ大丈夫だろうし,単なる洗浄だったとしても,下見るとお分かりのように新品交換後3週間程度で安定・固定状態になってましたから.まあ再発しないと信じることにしましょう.再発したらモンスタークレーマとなってサポートに怒鳴り込み今度こそ返品しますけど.(^^;
ということでこの,世界を揺るがしたセンサーステイン問題,:-p とりあえず Reaserved の項に移しました.再発しなければ Cons とは言えなくなるので,『あれこれ』の項に移したいと思います.そうなって欲しい...
(2011/01/14)
このページと,その内容を紹介した価格.comクチコミへの書き込みへのリンク,某巨大掲示板で(どうやら)ネガキャンの材料に使われているようです.もちろん,それは私の本意ではなく,このページの掲載意図でもありません.
私はトップページご覧になると分かるように,根っからのペンタ (D)SLR ユーザです.K-5 はその集大成とも言えるモデルで,素晴らしいできです.デジカメWatchの2010年読者人気投票でNo.1になったのも当然です.私はこの“センサー・ステイン”を K-5 の明確な Cons と判定しましたが,K-5 を捨てたわけでもなく,年末旅行にも当然持って行き,それでばんばん写真を撮りたいと思います.その上で1月か2月にペンタに修理に出す予定です.
そういうことですので,特に,下のアニメGIF ファイルへの直リンは禁止とさせていただきますのでご了解ください. (2010/12/23)
新品交換からのスポット・ステインの発生経過を,分かりやすいようにアニメーションGIF に合成してみました.すべて F22 で撮影したものの等倍クロップです.最初のショットにはもちろん何も写っていませんが,グラフィックソフトでピクセル座標を正確に合わせて切り出しています.
これから,問題解決まで,経時的にフォローしていきたいと思います.
(2010/12/19)
もう更新は打ち止めと言いながら...さらに確認してみると,いろいろと気になることが.なお断っておきますが,このページは PENTAX を非難したり糾弾したり責任追及をするのが目的ではありません.ましてや,ネガキャンの材料などではまったくありません.私の意図は,『(おそらく)メーカ側が既に分かっているこのステインの現実を,ユーザとして記述し共有したい』ということにあります.
で本題ですが.新品交換28日後に撮影したステイン確認画像を階調を変えてあれこれ見ていると,こんな感じになっていることに気づきました.
つまり,ローパス周りの(光軸方向の)どこかに,画像面積の 1/6 に達しようかという“ほぼ円形の巨大な shade”があるということです.この shade は例のスポット・ステインのハローを隠していないばかりか,その周りにはさらに薄くて広いハローが存在しているように見えます.つまり,ローパスの裏側(のどこか)にあるスポット・ステインと同一平面上にあるような.
また,さらによく見ると shade の周りには縦方向のスジ汚れみたいなのがあります.この“スジ汚れ”は,幾何学的な形をしておらず多少斜めになっているので,いわゆる整列ノイズではありません.また,小さな円形 shade は画像下部にもう2個あります.
これが一眼デジタルにとって『普通のこと』なのかどうか,私には分かりません.画像はもちろんこのような汚れが分かるように階調を著しくレタッチしていますので,real-world の写真にこのような汚れが写るというわけでもありません.でもやっぱり気になるなぁ...
注)この取り消し線の部分,その後たまたまあるテストをしていて,『テストに使用したレンズ側に起因するもの』であることが判明しました.つまり,K-5 のステイン問題とはまったく関係の無いものということに.すみません,あらぬ疑いをかけてしまって.>ペンタ& K-5 m(__)m (2011/03/17追記)
(2011/01/04)
28日が経過しました.前回から,スポット・ステインには,12日目に出現したものも含めて,ほとんど変化が見られません.まあおそらく,これで安定状態に入ったということなんでしょう.あとは折りを見て修理に出すだけですが...
でもまあちょっと不思議なのは,このステインが,『使用開始後2週間くらい』のうちに出現して,その後は出てこない・増えない,ということですね.考えてみるとちょっと不思議です.
デジカメWatch のレビューで有名な伊達さんの K-5 では1万ショットあたりではじめて現れたということですが,そういうこともあるのかな...?
ということで,この件は,今後何らかの変化が現れない限り,ここで打ち止め,更新しないことにしたいと思います.
(2011/01/03)
下の“不審なスポット群”ですが...『前回まではなかった』と書きましたけど,改めて確認してみたらそうではないことが分かりました.
このスポット群は,交換初日と1週間後にはなく,12日後に初めて現れたものです.12日後というと,『透明液体状のステイン列』が現れたときですので,何か不気味に符合しているような気がします.下のクロップ画像を良く見ると,弱いハローが見えています.
いまのところはこのスポット群に,凝集や不透明化などの現象は現れておらず,出現してから少なくとも12日間が経過していますが,ほとんど変化していません.それが救いですが...
(2010/12/31)
24日間が経過しました.この間,年末旅行で数百枚の写真を撮り,DR も何回かかけましたが,ご覧のように,スポット・ステイン・フィラメントにはまったく変化が見られません.やはり固定・安定期に入ったということでしょうね.
ところが..別の場所に不審なスポット?ゴミ?を発見してしまいました.前回まではなかったものです.
f22 画像なので,このボケ具合はローパス上のゴミだとは思うんですが,なにしろ4個が集合しています.私は今まで *istD から何枚もの一眼デジ写真を撮ってきたので自信を持って言えますが,通常のローパス付着ゴミで,こんな具合に複数集合するものは一度見たことがありません.何か悪い予感がします...様子見ないとなんとも言えませんけど.
(2010/12/30)
3週間が経過しました.ちょっと予想に反して?最初に発生したスポットと“真珠の首飾り”の間に見えていたうっすらとしたフィラメント模様(下参照)は,3日前からほとんど変化していません.心持ち薄くなっているようにも見えますが,露出のばらつきかと.
また,新たなステイン・スポットの発生もありませんでした.この間,200枚程度の数を撮っているのですが.DRII も何回か,かけているし.まあだからと言って良かったというわけでもないですけど.
このステイン,この個体では“ソース”を消費しきって安定状態に入ったということなんでしょうか??
(2010/12/27)
18日が経過しました.最初に発生したスポットと“真珠の首飾り”の間に見えていたうっすらとした線状模様(下参照)は,予想通り,この3日間の間に濃さを増して来ました.弱いハローも見えています.
まさかこれも,例のステインに進化していくんでしょうか? まったく面妖な話です.おそらくこの K-5 を修理に出すのは来年の成人の日のあとだと思うので,この経過観察もあと3週間程度になりますが.楽しみなような怖いような.
(2010/12/24)
12日後に発生した液体状の汚れ,その後3日間で予想通り,黒く変色していき,連鎖したカエルの卵状になりました.まさに最初の個体に出現したものと同じです.
よく見ると,その上(スポットとの間)に,曲線状の模様が薄く見えています.これもステインに進化していくんでしょうか? 勘弁してくれよ〜...orz
あと,買って1枚目の撮影写真からこれがあったから後から発生するものではない,とおっしゃる人もいますが,この連続写真で明らかなように,もちろん間違いです.おそらく工場でのチェックテスト撮影時に発生したものだと.(不良交換品の撮影枚数リセット品とは言いませんが)
(2010/12/21)
某所で,『実際の写真でどう見えるのか?』と聞かれたので,いわゆるリアルワールド写真で,このステインが見えている写真の等倍クロップを上げておきたいと思います.
最初が,1番目の個体で発生していた『真珠の首飾り』です.次が,交換後の個体で現れた『カエルの卵』.ハローがよく見えています.
どちらも(Exif見るとお分かりのように)F8 です.要するに F11 以上まで絞らなければ大丈夫とか言うものではありません.ただまあこういうものなので,はっきり言ってスポットヒール一発でレタッチできます.しかし,そういう問題ではありません.
どちらも GPS 情報が残っています.GPS 情報だけ潰すことはできるけど,まあ愛嬌ということで.
(2010/12/20)
新品交換から約2週間(撮影枚数640枚強)で,この“センサー・ステイン”が製造時に付着したものではなく,『使用しているうちに発生してくる!!』ことが明確に確認できました.
右側に見える黒点が,下で報告した新品時には存在していなくて,交換1週間後に発生し(てい)たものです.少しハローが弱くなっているような気もしますが,撮影条件(なるべく同一にしていますが)によるものかもしれないので,断言は出来ません.
で,この左側,ほぼセンサーの中央部に当たるところに,『真珠の首飾り』の萌芽と思われるものが発生しています.もちろん,交換後1週間の時点ではなかったものです.
これを見ると,まだ黒点ではなく,むしろ周りより明るいスポットの連鎖がはっきり見えます.液体のように見えます.おそらく,これが黒点=『カエルの卵』になっていくものと思われます.
ネットでは,このような『後から発生する』ということについて,捏造であるとか,勘違いであるとかいう意見もありますが,そうではないことは明白です.
これはやはり重大で,現在対策としてセンサの正常な個体に交換するという処置がされているようですが,その新しい個体が,このステイン発生現象について原因が究明されて対策が施されたものでない限り,また同じことになるからです.
私はどちらかというと,2ちゃんあたりでは『ペンタ脳』と馬鹿にされるような長らくのペンタユーザですが,これはマジにヤバイという気がします.いったいどうなるんだ...
(2010/12/18)
新品交換し,汚れがないことを確認した私のニュー K-5,なんとたった1週間(撮影枚数430枚強)使っただけで,どうやっても落ちない,おそらくローパス裏の汚れ(というよりスポット)が発生してしまいました!!
この真ん中右のやつです.ただのローパス上のごみかと思いきや,ダストリムーバルでも,ミラーアップのブロア吹きでもどうやっても落ちません.この写真は f22 ですが,f9 でも見えています.
ピクセル等倍クロップでは,こんな感じで,不気味なハローが見えています.おそらく粘着性のもので,単なるゴミではないでしょう.ローパス上のゴミならば,*istD の時からいやというほど目にしていますので...それとは違うな,と思います.
ちょっと時間がないので,クリーニングスティックは試していませんが,おそらくダメでしょう.もしかすると,これから経時的にどんどん形を変えて,下のような『真珠の首飾り』になっていくのかもしれません.
追記: その後,タタミィスティックによるクリーニングをやってみましたが,もちろんこのスポットは(予想通り)除去できませんでした.
直感的ですが,これはダメだな orz という感じがします.ネットで溢れるレポート見る限り,リコールになる可能性も高いような.いったいどうしたんだ,ペンタ...
明確に,K-5 の Cons と判定したいと思います.
(2010/12/13)
その後の報告というか...この問題,中国サイトから DPReview, Pentaxforum,そして2チャンネルへと波及し,ついに価格.comでもこの問題のスレが立ってしまいました.特に,国内で書かれていることを読むと,単なるローパス上のゴミと勘違いしていたり,憶測だけで書かれていたり,必ずしも皆が正確に問題を把握しているとは思えません.
特に最近出ている話として,(おそらくネガキャンだと思いますが)『(ステインがない=)大丈夫だと言っているやつがいるが,その画像がアップされない.本当はすべて(に近い?)の K-5 で汚れが出ているんじゃないか?』というのがあります.これは K-5 をはじめとするペンタユーザの強い不安を醸し出すような話だと思います.
そこで,私の新品交換後の個体の汚れチェック画像を上げておきたいと思います.f22 MF無限遠,ISO400 で撮ったものです.もちろん,例の蛆虫のような泡のような汚れはまったくありません.青丸で囲ったものは,おそらくローパス上の通常のごみです.これはどんな機種にも残るもので,全然問題にはなりません.
表示は横500ピクセルに縮小されていますが,クリックすると別ウィンドウで横1920ピクセルにリサイズした画像を表示します.なお,私のこのサイトでのポリシーをあえて破り,Exif 情報を残してあります.
(2010/12/06)
これは,なんだかな,と言う話です.もしかするとペンタックスの製造品質管理に大きな問題があるのかもしれません.しかし,それは分かりません.したがって,とりあえずこの項で述べることにします.K-5 自体の仕様や性能の問題ではないので.
私の K-5,購入後2ヶ月足らずで,返品交換となってしまいました.発端は,これです.
DPReview PENTAX DSLR forum: Some K-5s shipped with stains on the sensor/AA filter?
最初これを読んだとき,ふーん,そんなこともあるんだなぁ,と思いました.で,その次に, K-5 購入後まだ一度も dust alert をチェックしていなかったことを思い出し,すぐにやってみました.
ん?!この真ん中の蛆虫みたいなダストはいったい? 今までこんな形のダストが付いたことはありません.dust removal をかけてみましたが状態は変わりません.そこで,いつもの方法でダストチェック写真を撮ってみると...
(2010/12/06)