ホットピクセル
念のため最初に断っておきますが,これは別に K-5 の欠点でも SONY センサーの欠点でもなんでもなく,デジ一眼では普通にあることです.単なる事実のレポートということで.
K-5(2代目),撮影枚数1万2千枚弱で,ホットピクセルが一個出ました.それだけです.厳密には1万2千枚撮影時に気づいたということなので,いつから出現していたかは確認していません.撮影画像を1枚1枚チェックすれば分かるでしょうけど,そんなことしても意味ないし疲れるだけなので.(^^;
まずはリアルワールドサンプルです.
画面左上の青い四角の中を等倍に拡大したものを,右下に嵌め込んであります.我ながら,『単にこれだけですかぁ?』と思ってしまいますね.普通だったら気づかないようなものですが,なんで気づいたかというと...
私は1枚の RAW 画像を複数の現像ソフトで現像し,それを比較して採用写真を選び出しています.それで,CaptureOne で現像したものと Lightroom で現像したものを Faststone Viewer の『拡大ルーペ』で見ながら画像を切り替えていたら,ちっちゃな白い点が点滅していたので気づいたというわけ.Lightroomはデフォでこういう one-pixel ノイズを(勝手に)消してくれますが,CaptureOne は Advanced NR で明示的に消してやらないとそのままに仕上げますので.
そこで,ダークノイズを撮る手法で,この部分を抽出してやると;
あまりに小さいので,等倍原寸から5倍に拡大しています.下は,それにガンマ+5補正をかけたもの.あちこちで見かけるホットピクセルの画像を見ると,ベイヤ補間で“十字形”に見えるものが多いのですが,これはほんとに一個の光点です.なんでだろう? あと,ガンマ補正画像で左上と右下に四角形の色領域が見えるのは,もしかすると JPEG 圧縮による artifact かもしれません.
ということで,K-5 のメニューから Pixel mapping をかけてみました.その同じ座標領域のクロップ拡大です.
綺麗に消えて(処理されて)ますね.さて次はいつどこに出てくるのかな...?
P.S.)どうでもいい蛇足ですが,ガンマ補正したときに見えてくる maze artifact 様の模様は,2枚の写真でほぼ同じ(微妙に違うけど)パターンをしています.これは,この模様がランダムノイズではなくて,ピクセルに固定された何らかの“不均質性”を示しているということですね...ちょっと興味深いです.
(2011/07/06)