低照度下でのAF
本日,K-5 のファームウェア 1.03.22.11 がリリースされました.そのリリースノートには,海外フォーラムですでに噂になっていたように,『低輝度時のAF精度を改善しました』というのがトップに書かれています.
そこでさっそく,FW1.02 と FW1.03 で低照度時のAFに何か差があるのか,簡単にテストして見ました.テストは,ISO12800 で 1/30s, F2.8 という白熱電球の低照度下で,近距離の被写体を5枚ずつ AF-S で撮影し,そのフォーカスを見るというものです.結果は...『どちらのファームウェアでも大差なく,フォーカスは合わない』というものでした...実例写真は,アップするまでもないでしょう.がっかりでそんな気も起きません.orz
ということで,依然としてこの件, Cons です.このファームアップで strike out できるかと期待していたのですが.海外ではジャスピンになったとか喜んでいる人もいるんですけどね...プラシーボ効果?!
(2011/03/10)
この件,自分なりに検証しようと材料貯めているうちに,DPReview の PENTAX SLR TALK フォーラムで有名な falconeyes 氏による Lumolabs の検証結果が出てしまいました.
そのサマリーは DPReview のフォーラムにアップされていますが,簡単に言うと,K-5 は,ある EV 値より暗い低照度条件下で,顕著な前ピン(front focus)になってしまうということになります.彼はこれを“flaw”(欠陥)とまで言い切っています.これはかなり厳しい.フォーラムメンバーの反応としては,大半が good work だと言っていますね.どこぞのドットコム (^^; みたいな『信者の反論(というより反発・攻撃)』はないみたいです.
もちろん私にはこの検証の理論付けを判断できる知識はありません.しかし,これまで K-5 で何度か遭遇した低照度下のAFに関する経験と見事に合致しています.残念だけど,彼の言っている通りなんだろうと思います.ファームやキャリブレーションの改善によって解決できるようなものなら良いのですが...
ということで,自分なりの検証画像とかは現時点ではあえて載せませんが,見事に Cons 入りとなりました.
(2011/02/24)