ボタン・ダイアル操作系
Pentax DSLR の操作系は,*istD 以来,いろいろな変更を受けてきました.K-3 に目を移してみると,K-5 のレバー操作が,ボタン・ダイアル操作に変更された部分が目を引きます.一つは,測光モードで,もう一つが個人的に一番気になるAFモードです.
いままで(*istD以来!),ボディ前面左側のAFモードレバーで Manual <-> AF-S <-> AF-C を切り替え,ボディ背面のレバー(・平面ダイアル)で,AF エリアを多点測距 <-> 中央一点測距 <-> 測距点セレクトと切り替える,というのが伝統的な操作系でした.
これが上の写真のように,ボディ前面のレバーは Manual <-> Auto の切り替えだけ.その上部の小さな AF MODE ボタンを押しながら前面ダイアルで AF-S <-> AF-C <-> AF-A を切り替え,後面ダイアルで測距点モード(Auto27, Auto9, Center, Select...)を切り替える,というように変更されたわけです.
この操作系の大?変更は,正直言って,かなり不安でした.しかし結論から言うと,こういう操作系もアリかな?と思っています.ただ...ボディ左側前面の AF MODE ボタンがかなり小さく,おまけにボディ面がえぐられて引っ込んでいるので,かなり押しにくく,いまだに手探りの状態です.ただ,測距点モードの変更状況が,上面液晶だけではなく,ファインダ内にも簡易表示で表示されるのは◎だと思います.
あと,このインタフェースはどのモデルからなのか定かではないのですが,少なくとも K-7 ではすでに実装されていました.info ボタンを押したときのモニタ表示画面です.私は長らく,この画面がまさに info 画面に過ぎないと思い込んでいたのですが,そこから選択キーと後面ダイアルで設定が変更できるのと,直前の設定項目がメモリされていることに気付いた時は感動しました.
この info 画面を併用すれば,各種設定を素早く変更できるので,K-3 のボタン・ダイアル操作系も悪くないと思っています.
したがってこの項,Pros と判断したいと思います.
(2013/11/18)