素晴らしい!画質
下の書き込みを読むと,あたかも,画質=シャープさ,という趣旨のように読めてしまいます.それはそれで間違いではないとは思いますが,ほかの要素も忘れてはいけませんよね.
ここでは,光と影の描写,をあげてみます.
レンズはタム17-50のテレ端で,ISO100 です.なんと言うか...こってりと粘っているというのか,シャドウからライトに至るまで深々と描画しているという感じがします.この感じは,もしかすると,K-5 の 1600万画素CMOS にはなかったものかもしれません.まあ気のせいかもしれませんけど.
いずれにせよ,少なくとも低感度側では,K-5 から一皮むけた高画質感を持っています.高画素化で(ノイズという意味だけではなく)ガサガサ・寒々の絵になってしまうのでは?という恐れを持っていたのですが,それは杞憂だったようです.
(2013/11/15)
K-3 はなんと言っても私としては初のローパスレス機で,しかも2400万画素.その画質評価は当然トップ・プライオリティであることは言うまでもありません.で,発売購入から1週間で早くも結論が出てしまいました.99点 です.したがって,当然この pros の項に入ります.
99点って,残りの1点は何?と言われそうですが,正直思いつきません.それだったら100点満点を上げたいような気もしますが,そうすると後がないですしね.
とりあえず,その画質を実感したショットの例をいくつかあげます.
これらの縮小画像を見ただけで,なんとなく K-3 の画質の高さが感じられると思いますが,そこから等倍クロップ画像を抜き出してみるとこうなります.
レンズは安物標準ズーム,タムロン17-50 です.この端正な解像感には恐れ入ります.見事なものです.斜線の細かなジャギーがちょっと気になりますが,それは K-3 が悪いのか,Lightroom が悪いのか,犯人は分かりません.
レンズは DA12-24 です.このレンズがこんなシャープなレンズだったとは,K-3 で初めてわかりました.輝度差が結構ある部分ですが,明るい黄葉の部分とシャドウ部のレンダリングも悪くないと思います.
これは正直,100点満点です.レンズはタムロン28-75.デザインされた磁器っぽいレンガの凹凸と半透明感が見事です.これが等倍画像なんですからね...参った.
レンズは同じくタム28-75.もしかすると少しばかりアウト・フォーカスかもしれませんが,細かなカラマツの落ち葉の重なりと緑の落ち葉のディテールが見事でした.少しノイズ感がありますね.ISO は 400 です.
ということで,感銘を受けた写真をあげてみましたが,いずれも現像時のシャープネスは控えめなものなので,よくネットで見られるExシャープが何たらとかいう絵を見慣れていると,なんか眠いな...と思われるかも.しかしこれがほんとのシャープなナチュラルな写真なんだと私は思います.
そうは言っても,もう少しシャープめに現像したらどうなんだ?というのも正直思いますので,シャープネスを上げたサンプルも一応あげておきます.
3枚目はもともとシャープなのであんまり変わりませんが,2枚目は目の覚めるようになっていますね.4枚目はジャギーとノイズが目立ってしまいました.でもこれを縮小で見ると,その精細感におぉっ!となってしまいます.
(2013/11/10)