モアレパターン?について


 これは実は,QV-4000 でもまったく同じ現象に出会いましたので,*istD の問題点というよりは,(ベイヤ配列CCDの?)デジカメ一般の問題なんでしょうね.



 この写真は美瑛の丘と深い青空...すばらしい.しかし,その一部を拡大(1:1表示)してみると...



 こんな感じです.ざらついているのはまあ1:1表示ですから当たり前として,縦方向になにやらパターンが見えます.モアレ縞というべきなんでしょうか.ネット界隈では,たった一つだけこれに該当すると思われる書き込みを見つけましたが,それだけでした.デジカメには当たり前ということなんでしょうか...?
 もちろん『それは1:1で見るから分かるんであって通常は問題ないのでは?』と言われそうなんですが,縮小表示下でも表示倍率によっては,それこそ干渉によって明瞭なモアレ縦縞が現れることがあります.となると,印刷の時も同じでしょうね.こういう青空とか滑らかな階調のところに出るので,その場合は非常に気になります.

 その後,『NeatImage』という優れた海外ソフトの存在を知り,この縞模様をソフト処理によってかなりの程度消去できることが分かり,ほとんど気にならなくなりましたが.



 これは NeatImage によってノイズ除去処理をした元画像の,上の写真と同じところ切り出したものです.これを見る限りは,単にディテールをぼかしただけのように見えるかもしれませんが,エッジや階調ディテールは決して失われませんので,NeatImage は非常に優れたツールではないかと思います.

(以上,2004/02/28)


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