折壁峠層石灰岩礫岩
大迫古生層は要するに南部北上古生層と言えばそうなるのだが,いろいろな意味で,特にデボン系(あるとすればだが)以下の地層の岩相層序や下部地質体は,世田米-日頃市とはまったく違うものであった.
その中に私たちは手探りで入っていったわけだが,その最初にシルル紀『化石』を発見できたというのはある意味超ラッキーであった.なにしろ,なにはともあれ第2(層位古生物)講座所属だったので.これは,石灰岩礫岩の中の Favosites 化石.この後,大量の Halysites 化石も(破片ではなく)コロニーとして発見できた.それは早池峰山図幅に掲載されているのでここでは省略する.大迫町(現花巻市)小呂別.撮影時期は不明.1980年代前半だと思うが.