真野不整合

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下部石炭系真野層と松ヶ平変成岩の“不整合”.なお大上・永広(1990)では,上部デボン系合の沢層と真野層は未区分となっており,ここで真野層とした地層が実際に下部石炭系かどうかは不明である.ただしその上位にはサンゴ化石を含む下部石炭系立石層が重なっている.撮影場所は原町市(現南相馬市)堰場沢.2010年4月撮影.

この露頭であるが...ハンマーの置いてあるところから上位が真野層の珪質泥岩で,その下位が松ヶ平変成岩のメンバーである緑色岩.境界は必死に掘り出して見たが結局よく分からず『断層ではない』としか.正直私には不整合であるともないとも判断できなかった.永広・大上(1990)の“Loc. 2-C”と思われる.

なおこのロカリティであるが,地形図と Google Earth を見て,林道・植の畑線立石支線の突き当りから沢沿いにすぐ降りれるだろうと甘く見ていたが,実際に内野さんと行ってみたらかなり難航.おまけに帰りはそこ通りたくないので上の斜面から帰ろうと思ったらそこには立石層の石灰岩の壁が...60歳近い私にはけっこう怖かった.もうそんなことはできないが.

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