有住層玄武岩質ラピリ火砕岩露頭

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当時の湊先生周辺(第2・3講座)では,こういう岩石を『輝緑凝灰岩 diabasic tuff』『シャールスタイン schalstein』と呼んでいた.その時の世田米地域の下部石炭系の岩相層序について詳細に書かれた最新・唯一の論文は武田(1960)であったが,そこでは後者が使用されている.どちらも現在の視点で見れば不適切・ワケワカ表記であるが,当時はそういうものであった.

川村(1985a,b,c)ではこれらを『玄武岩質ラピリ火砕岩』と呼んだ.“ラピリ火砕岩”は各種教科書では“ラピリストーン lappilistone”と呼ばれているが,ラピリス・トーンなのかラピリ・ストーンなのか...私見であるが,こういうカタカナ表記は日本語としてやめた方がよいと思っている.

撮影場所はおそらく横田地域の小坪沢~舞出周辺と思われるが不明.撮影時期も1970年代としか.

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