正法寺礫岩

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水沢市(現奥州市)正法寺.この母体層群付加体中の特異な礫岩の露頭は,私も一度この目で見たことがある.正法寺の前の県道?沿いに消防団の“ホース小屋”があったが,その裏手というか横が露頭であった.いつ頃だったかは記録にも記憶にもないが,既に露頭の風化・劣化が激しく,サンプルを採りたくなるような代物ではなかった.その後,ある時行ってみたら,背後に国道が開通しており,露頭はもはやどこにあるのかも分からなくなっていた.地質露頭というのは,諸行無常というか一期一会である.

この礫岩自体の意義は...私にはよく分からない.このサンプル写真を見る限りでは,珪長質凝灰岩礫が卓越するように思われる.片状弱変成岩や花崗岩質岩の礫を含んでいるらしいのだが...以前,存命中の加納先生に連絡を取ってこの礫岩の薄片をお借りし,内野さんと検鏡したことがある.しかし,やはりよく分からなかった.

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