大夕張ナップ

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写真に見えるテーブル状の地形は,夕張山地に存在する大規模なナップ地形である(大夕張ナップ).ナップ(nappe)は,ほぼ水平な衝上断層に沿って下位の地質体が上位の地質体上に乗り上げたものである.大夕張ナップでは,上部白亜系の函淵層群が古第三系幌内層の上に衝上している.函淵層群は硬質の砂岩層からなるほぼ水平層で,軟質な幌内層泥岩の上にテーブル状地形を作っている.このようなナップ構造は日高山脈を形成したプレート衝突による東西圧縮に伴うもので,下の写真では背後にそのシンボルでもある夕張岳が見えている.上:馬追丘陵から2001年11月撮影.下:丁未風致公園から2006年5月撮影.夕張市遠幌加別川上流部.

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