層雲峡の溶結凝灰岩

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北海道には，支笏噴出物以外にも数万年前の噴火で形成された大規模な火砕流堆積物がいくつも存在する．観光地として有名な層雲峡の景観を作る溶結凝灰岩もその一つである（写真左）．写真右は溶結凝灰岩の下底部で，強溶結部の下にサージ堆積物と考えられる成層火山灰層が見られる．その下位は河川成礫層である．礫層のさらに下には基盤となる日高帯付加体砕屑岩があるが，ここでは見えていない．層雲峡溶結凝灰岩は堅固な岩質のため風化・侵食されにくく塔状岩体となり，溶結後の冷却割れ目に沿って大規模な岩盤崩壊をしばしば起こしている．2008年11月撮影．上川町層雲峡（詳細な位置不明）．

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