前期石炭紀放散虫

北部北上帯の南縁部に位置する根田茂（ねだも）コンプレックスは，内野ほか（2005）で報告された放散虫化石により，その付加年代が少なくとも前期石炭紀を含むことが明らかになった．これは，化石によって決定された日本最古の付加体砕屑岩である．写真は Palaeoscenidium cladophorum の走査電顕写真で，交叉した複数のスパインによるテント状の特徴的な形態を示す．内野隆之氏の採集・発見・撮影および掲載許可による．岩手県盛岡市綱取渓谷．

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