粗粒砂質基質中に赤色チャート・珪質岩礫と破片状の泥リップアップクラストを含む礫質タービダイト(上).しかしよく見ると,著しく変形しているように見え,写真の左上から右下に走る軸面がぼんやりと見える.変形の著しい部分でリップアップクラストの配列を見ると,波長 数 cm の褶曲構造を示していることが分かる(下).チャートなどの礫はほとんど非変形である.地質体はハッタオマナイ層と呼ばれるもので,低温高圧型白亜紀変成付加体・神居古潭帯に属するが,神居古潭帯中にはこのような礫質粗粒相はほとんど見られず,その構成やセッティングには不明な点も多い.2000年9月撮影.占冠村赤岩青巖峡.
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