ペンタックス DA 18-55mm f3.5-5.6 AL
結局...*istDs 用に純正キットレンズ PENTAX DA18-55mm を買ってしまいました.
なんか...あまりかっこよくないですね.(^^; レンズの作りは全体に非常にチープです.前玉もガタガタ.先細りなのも頼りない感じ.
各焦点距離での上からのビューです.シグマ18-50mm と同じく,繰り出し最小がテレ端でもワイド端でもなく中間にあるタイプです.
長さが最短になるのはシグマ18-50mmと違って 35mm のときです.18mm より 55mm の方がわずかに長いです.また,シグマよりは全体にかなり長いです.コンパクトさでは負けてますね.
で...なんでシャープさには定評のあるコンパクトなシグマ18-50mm があるのに買ってしまったかというと,ひとえに『テレ端でのビネットが我慢できなかった』からです.ワイド端ならまだしも,テレでとなると,ね.
(2005/05/24)(2005/09/29追加修正)
K100D 買っていろいろテストしているうちに,このキットレンズの開放F値と焦点距離のチェックをしていなかったことに気づきました.こんな感じです.
18 mm f3.5
20 mm f4.0
35 mm f4.5
50 mm f5.6
55 mm f5.6
という結果です.なんと f3.5 なのは 18-20 mm の間だけ.(^^; まあ,ワイド端だけと考えたほうがいいです.そのあとは,焦点距離に連動してリニア(というのもヘンですが)に変化する感じです.f5.6 になるのは 50mm から.特にどの間が広いということもないようですね.
(以上,2006/09/09)
DA18-55 のビネット,やっぱりどうしても気になっちゃいますね...これは,そのワースト1かな?
ワイド端ですが,開放付近でもない(f8.0)のに,許せる...? (^^;
ビネットが右の方が強い(広い)ように見えるのは,雲と空見ると分かるように,太陽がこの左上にあるからです.つまり本来は,写真右から左に明るくなっていくグラデーションにならなくてはいけないんですよね.それが左側でもう一度暗くなる...orz
もちろん,散乱・吸収のために空は上の方が暗い(青い)のがあたりまえではありますけど...少なくとも画面上部では,右から左に明るくなっていくはずということで.
恒例の PTLens によるビネット除去を行ってみるとこんな感じです.
ちょっと取りきれてませんね...中間点をどうやっても,ビネットの内側が取りきれません.タチが悪い?
ちなみにこの写真,一見風景写真のように見えます.しかし風景写真としてはなんだかテーマがなくて散漫.おまけに傾いてますね...しかし,これは風景写真ではなくて,れっきとした業務写真です.
(以上,2005/11/03)
*istDs の“キットレンズ”でもある DA18-55mm の画質については,某情報サイトでのズッ●ケ女史による『池に投げ捨ててやる発言』(^^; 以来,常に問題になるところです.
これについてはいろいろ比較をやっていますが,どうも複雑になればなるほど付随的な問題が起きてきて,わけわからん状態になってしまうので...単純な画質のチェックをやってみました.
方法は,十分な明るさを持った遠景を,ワイド端とテレ端でそれぞれ開放と少し絞った状態で撮影し,その左はじ・中央部・右下隅をピクセル等倍で見てやろうというものです.撮影視野がちょっとばかしずれていますが,ご勘弁.
まずはワイド端.
左はじのビルの輪郭で,色収差がかなり目立ちます.これは絞っても変わりません.しかしまあこんなもんじゃないかと...中央部ではもちろん絞ったほうがシャープですが,開放でも十分な画質です.右下隅は,球面収差で流れているのは当たり前ですが,開放でも思ったほどの程度の差はありません.
ちなみにF3.5開放での写真を PTLens 使って色収差除去し,左はじのビルをクロップしてみると,こうなります.なかなかいい感じで除去されてますね.これだったら怖いものないと言いたいんですが...面倒か.
次はテレ端.
こちらは,どの部分も全体に開放でもやっとしています.しかし,色収差はほとんど目立ちません.絞ると(当たり前ですが)全体にシャープになり,右下隅でもなかなかいいです.場所によって特にくせもなく,素直な描写だと思います.
ちなみに上のクロップでは分かりませんが,ワイド端でもテレ端でも絞っても取り切れないビネットがけっこう目立ちます.これがこのレンズの最大の欠点ではないかと...もっともこの欠点,シグマ18-50mm f3.5-5.6 もまったく同じですが.
(以上,2005/09/28)