業務用で手ぶれ補正:PENTAX K100D
ということで K100D はあえなくパナ G1 に座を譲って引退してしまったわけですが...なんでそういうことになってしまったのかを考えてみました.
ヘンな話ですが,私は業務で K100D を使って“いい業務用写真が撮れた!”と思ったことが結局一度もなかったです.ペンタの手ブレ補正一眼デジに対する期待が大きすぎたのかもしれませんが...『どうもフォーカスが来ない』『白とびがけっこう激しい』『開放じゃないのにビネットがひどい』...etc.まあそれはキットレンズの罪も大きかったのかもしれません.前ピン後ピンのチェックはもちろん一応してはみたのですが,テストした限りでは問題なし.なんで?という感じでした.ビネットは業務用で多用するパノラマ合成にはけっこう厄介な代物でした.RAW できっちりとやっていれば多少は話が違ったのかもしれませんが.
このへんから,“業務なんだから別に一眼デジらしい写真でなくてもいいから,どんな場面でもきっちりと写って欲しい”と思うようになったわけです.G1 じゃなくてコンデジに戻っても良かったのかもしれませんが,それじゃやっぱりDレンジはスカだろうと.
まだ業務の季節は来ていないので,G1 の本格的稼動はまだの状況です.いざ業務に持ち出してみればまた評価も変わってくるのかもしれません.『K100D復活!』ということにはまさかならないとは思うのですが.
(2009/03/05)
・業務用デジカメとしての K100D
業務用デジカメのオリンパスC-5050が引退してから,*istDs は本来の顕微鏡撮影用と,野外業務写真用の二役をこなしていたわけですが...このたびやっと K100D を購入することができ,*istDs は本来の特殊撮影業務へと戻ることが出来ました.
なんといっても私の野外業務写真用としては,『手ぶれ補正』は必須と言えるものなので...とりあえず,ペンタ初の電磁駆動SRがどの程度の効きなのかを...
シャッター速度は 1/3sec.!!です.もちろん左がSRオン,右がオフです.これはすごいな...おそらく4〜5段分は効いているんではないかと.
ちなみにレンズは DA18-55mm で,テレ端開放です.元はピクセル等倍のクロップですが,ウェブ掲載用に多少(5/8に)縮小してあります.
(以上,2006/08/29)
※白とび傾向?!※
これはまだ確信が持てない話なのですが...K100D,いろいろと使ってくるうちに,『どうも白飛びしやすい傾向があるのでは?』と思うようになりました.
こんな感じで,ハイライトとシャドウの輝度差が激しいシーンなので,いずれにせよデジ一眼には難しいところだとは思いますが,*istD ではこんなに急激に飛んでいる感じの絵はめったに撮れない...まあ撮れる時もありますけど.(^^;
でも K100D の場合はこうなる頻度が,いろんなシーンでけっこう高いような気がするんですよね...
ヒストグラムで見ると下のようになってます.ISO は標準の 200 です.
ハイライト側の階調はほとんど失われていますね.シャドウ側に多少余裕があるので,露出オーバーと言えばそうなんですが...レンズはキットレンズの DA18-55 なんですけど,それも関係しているのかな?
(以上,2006/10/28)
※電池ライフ※
なんとっ! 付属のただの金パナアルカリ電池で 305 枚撮れました.すごいです.これなら非常用としても十分な持ちですね.ストロボはまったく使ってませんが...ペンタ公称の電池寿命としては,CR-V3 でストロボ不使用で 730 枚となってますが,ほんとかいな.
これから本格的に CR-V3 で使うことになりますが,CR-V3 の *istD の使用感から言っても.なんぼんなんでも 1500 枚は軽いのではないかと...どうなるかな? 楽しみです.
(以上,2006/09/10)
これはどうなのかな...実は業務で暗い沢の中の写真を何枚か撮るうちに,AFなのになんかピンが来てないなぁと思うのが多いのに気づきました.もちろんSRオンです.
中央部付近のピクセル等倍クロップです.レンズは DA18-55mm の 24mm,1/50s f4 だからほとんど開放なのかな? 手ぶれはもちろん補正されてますが,開放近くだからもやっとしてるところもあるんだろうけど,写真のどこにもピンが来てません.
K100D,もちろん暗部でのAFも速くなっていて,いいと思うんだけど,どうもそういうシチュエーションでのAF精度が低いのかも? うーむ...
(以上,2006/09/08)