業務用もデジタル一眼:PENTAX *istDS


 *istDS,野外業務用から引退しました.というか...K100D 購入で,顕微鏡写真撮影用という購入当初の役割に戻っただけですが.

 なんとなく思ってた『野外業務写真はやっぱり携帯しやすいコンデジで』という先入観を破壊してくれた役割は大きいですね.それは,単3電池仕様という点も大きかったと思います.結局総撮影枚数は2000枚をちょっと越えただけでしたが.

 とりあえず,ご苦労様でした.m(__)m > *istDS.

(2006/08/28)


・業務用デジカメとしての *istDS

 いや〜...業務用でも一眼デジカメ買ってしまいました.しかも趣味用デジカメ *istD の弟分 *istDS です...あ,公私混同の機種選定ぢゃないですよ.(^^;
 といっても,普通にレンズ付けて写真撮るためではありません.顕微鏡用の撮影装置として導入したものです.


 こんな感じです.最初は,せっかく業務で導入するんだから,顕微鏡もニコンだし標準的な D70 にでもしようと思ったんですが...上の接続写真見てもお分かりのとおり,D70 ではデカすぎるのでは...というのが『世界最小・最軽量の』*istDS を導入した理由です.
 *istDS の上に角生やしたようになっているのは,フォーカスは一眼レフのファインダで見るしかない(=オートフォーカスは利かない.レンズがないから)ので,横からまっすぐ覗き込むためのレフコンバータです.これはリングの切り替えで2倍表示にもなるので,フォーカスあわせには重宝します.



 これが*istDS で撮影した岩石薄片写真です.で,心配していたダイナミックレンジもなかなかのものです.ぱっと見には“ネムイ”と思われるかもしれませんが,きっちりと描写しており,非常に素直な絵です(モード設定は“ナチュラル”の方です).もしかすると *istD よりも描画エンジンは改良されているのでは...? これにちょっとばかしアンシャープマスクを入れてやると,見違えるようになります.
 いままで使っていた顕微鏡撮影装置は,ニコン CoolPix 4500 をベースにしたものでしたが,それと比べると画質は雲泥の差です.当たりまえですが.

(以上,2004/11/29)


以下,記事は新しいもの順です.

 *istDs,買ってから1年近くになりましたが...CCDにゴミが付いてました.レンズ交換をほとんどしないので油断していましたが,当たり前ですよね.
 いつものように絞り込んで液晶モニタを撮影して確認してみると,真ん中に濃いのが二つ.左下に一つ,真ん中上と右上にも一つ見えますね.ちなみに画面右上が明るくなっているのは,蛍光灯の映り込みです.



 とりあえず,ブロアで吹きまくりました.



 真ん中の二つはきれいに取れました.他のやつもきれいに...ありゃ,左下のが取れてませんね.これは何度ブロアで吹いてもダメでした.クリーニングキットで拭かなければダメかな...(-_-;

(以上,2005/10/12)


 上に書いたように,もともと顕微鏡撮影という特殊用途専用に購入した *istDs ですが...このたび,C-5050 を引退させ,野外調査業務に持ち出すことに決心が付きました.

 とりあえず,レンズは DA18-55mm 一本で行きます.業務用途には,これ以上のものが必要になるとは思えないので.
 持ち歩きは,*istD と同じく,片方ハンドストラップもどきです.C-5050 に付けていたカシオQV-3500のストラップをそのまま付け替えました.ほんとに大丈夫なんだろうな.(^^;

 これを,ハクバのソフトケースに入れ,スペア電池(CR-V3)といっしょにポーチに突っ込みました.これをそのままクルマに積んでおいて,野外に入るときだけソフトケースに入った状態でリュックに入れるつもりです.ほとんど裸に等しいですが,まあレンズも交換しないわけだしこれでいいだろうと.



 マイクロソフトワイアレスマウスは大きさ比較のために置いただけですが...それにしてもコンパクトですよね.> *istD シリーズ.これが3倍ズームレンズ付いた一眼デジとは.

 SDカードは,バッファローの安い512MB(7.5MB/sタイプ?)が2枚ありましたが,やっぱり足りなかろうと,プリンストンの 10MB/s タイプの 512MB を2枚追加しました.計 2GB ですが,出張・野外用途には 600枚は写せるので,これで十分でしょう.



 ちなみに,パナの 20MB タイプとかではなくて,なんでこんなマイナーな(ヨドバシにも売ってない?)プリンストンの SD にしたのかというと...『勤務先の売店にこれしか置いてなかった!』からです.:-p

 さて...生まれてはじめての一眼デジによる野外調査写真というのは,一体どんな感じなのか...楽しみなような不安なような.

(以上,2005/09/28)


 やっぱり気になる *istD との画質比較をしてしまいました.f(^^; 本当は明るい野外で比べたかったのですが,天気も悪く,勤務先の自分の部屋の室内写真です.外は曇天で非常に暗く,絞りはほぼ開放,シャッター速度は 1/45〜1/60 とまあ最悪に近い条件です.

 で...レンズはシグマ18-50mm f3.5-5.6 を使い,*istD と *istDS に装着して,それぞれ5枚を連写,という比較をやってみました.画質設定はなるべく同条件に近いようにということで,*istD がシャープネス+1,*istDS がナチュラルモードでシャープネス+1設定です.

 下の写真は,18mmワイド端で撮った写真の右下隅を切り出した等倍画像で,上が *istDS,下が *istD です.どちらもAWBですが,*istD は少し緑がかっています.こちらの方が現実の色に近いような.




 なんというか...ちょっと意外だったんですが,周辺画質は明らかに *istD の方が上でした.パンフレットの赤い文字や,伝票の薄い青の罫線文字などを見ると良く分かると思います.
 なんででしょうね...? *istDS で少し手ブレしている可能性もあるんですが,何度やり直してもこういう結果でした.ちなみに同じ比較をシグマ18-125mmでもやってみたんですが,傾向はこれと同じで,その違いはもっと大きくなりました.

 画像処理エンジンの差でこうなるとはちょっと考えにくいので...レンズとの相性...?? 巷の噂では,*istD と *istDS とではローパスフィルタの素材がコストダウンで違っている(ニオブ酸リチウム vs 石英)ということなので,そのへんから来る相性...なんてあるんでしょか? (^^;
 あと,実はあまり良い根拠がないのですが,もしかすると *istDS はシャッター・ミラーのショックが少し大きいのでは?とも思っています.シャッター切ったときに振動だけではなく,かなりのトルク(反動)を感じます.*istD とかわるがわるシャッター切っていると良くわかるのですが,*istD は音は少しシャープだけど全体に“シルキー”な感じ,*istDS は高音成分は少ないんだけどリリース後半の“バコン”という音がかなり大きいです.でも,まさかね...

(以上,2004/12/05)(2005/02/24追記)


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