家電メーカのEVF一眼デジ?:Panasonic LUMIX G1


・なぜ G1 を選んだか

 さて,なぜなんでしょう...? やはり『ペンタのローエンド一眼デジに飽きてしまった』ということなんでしょうか.*istDS, K100D と業務に使用してきましたが,どこにも秀でたところがないただのデジ一眼なので,“ここ一発絶対キメたい”という業務写真の場合には,どこか物足りなさをずっと感じてきました.かと言って,K20D に DA★つけて...という気もまったく起きないし.
 そんな時,世界初のEVFフルライブビュー一眼というのは,かなり魅力的でした.業務でよくある低照度下のAFとなると,ペンタデジ一眼ではけっこう頼りなくて,失敗絶対許されないここ一発,というのはかなり不安がありましたので.



 で...実際届いた第一印象では,『おもちゃ』,それが第一ですね.シャッター音なんか,笑える以前のものです.こんなんで大丈夫なんだろうか? このカメラでオールドレンズのMFでどうのという人がいるのはとても信じがたいです.そんな代物ではない.私としては要するに,オリC-5050以来の『コンデジに戻った』ということのようです.G1 でレンズ交換をする気も毛頭ないし.そうだったら,今度出る TZ7 かなんかの方が良かったような気もする...まあでも,コンデジの 1/2.33 なんてのは勘弁して欲しい.撮像素子自体は,腐ってもフォーサーズ(4/3)なんですからね.

 とりあえず,しばらく使ってみます.

(以上,2009/01/29)


以下,記事は新しいもの順です.

 下でもかなり気にしてますが,やはり素子サイズの比較的小さなフォーサーズの1200万画素ということで,高感度ノイズがどうなのかは,かなり気になります.もちろんパナLumixのエンジンがどうなのかも.

 1/3 EV 間隔でISO設定をして撮った一連の写真の等倍クロップです.ISO100 からずらりと並べます.室内で手持ちなので,ISO 低めのものは絞り開放に近くシャッター速度が遅いので,手ブレもしてます,なぜかピンが来てないのもありますが,ノイズチェックのみということでご勘弁.

 ISO100
 ISO125
 ISO160
 ISO200
 ISO250
 ISO320
 ISO400
 ISO500
 ISO640
 ISO800
 ISO1000
 ISO1250
 ISO1600
 ISO2000
 ISO2500
 ISO3200

 さてこれはどうなのか...思ったよりも健闘していると言うべきか.ISO100-200 あたりは素晴らしいですね,ISO640-800 あたりまでは,まあ常用域かな? ISO1600 あたりからはさすがに厳しく,ISO3200 は論外・緊急用かと.カラーノイズがちょっと削減・除去しきれてないような気もします.

(以上,2009/02/07)


 G1のマクロというか,近接撮影,弱いですね...G1の,というよりも,その標準キットレンズ14-45mm の,と言わなくちゃいけないんですけど,何しろ私,G1をデジ一眼とは思っていない.(^^; キットレンズ含めて大きなコンデジと思っているもので.

 で,ワイド端・テレ端でそれぞれ最短距離で10円玉を撮ってみるとこんな感じです.




 さっぱりマクロという風には見えません.

 それぞれの等倍クロップを見てみると;




 テレ端はまだしも,ワイド端は,ほとんどこういう用途には使えませんね.このへんは,TZ5 とはまったく逆です.

 ちなみに,テレ端は手ブレもあるのかもしれませんが,ノイズざらざらで,かなりディテールを失ってますね.1/15s, f5.6, ISO800 なので無理もないのですが.うーむ...業務用途では低照度状況の近接撮影というのは普通にあるシチュエーションなので,ちょっと困った,というか機種選定ミスだったのかも.orz

(以上,2009/02/07)


 画質をチェックしようとあれこれテスト撮影しているうちに,G1の RAW には,ちょっとした問題があることが分かりました.本質的ではないと言えばそうなんですが...RAW に埋め込まれているプレビュー用 JPEG の問題です.K20D のそれは圧縮率が気になっていますが,G1のは画像のピクセルサイズです.要するにフルサイズではなく,1920*1440 ピクセルなんですよね.



 これが RAW から抽出した JPEGプレビューの縮小ですが,こういうサイズで見ている限りは何も問題はないように見えます.

 しかし,フォーカスチェックしようとブラウザで等倍表示すると...



 要するに,(RAWピクセルサイズに比べて)小さすぎるわけです.RAW サイズより縮小されているので,現実が見えない.

 しょうがないのでルーペ拡大表示すると,



 これは,RAW オリジナルサイズと同じになるように拡大したものですが,ジャギーというか拡大ブロックが見えてしまい,詳しいフォーカスチェックなどは,ちょっと無理です.ちなみに,この RAW を現像したオリジナルサイズの JPEG の等倍クロップではこうなっています.



 この差は大きすぎるな...もちろん,RAW のプレビューに埋め込み JPEG を使用しないブラウザやその設定(Faststone Viewer はもちろんできます)を使えば解決するわけですが,写真の初期選定のような迅速なチェック・ブラウジングには,とてもそうはいきませんよね.もうちょっとなんとかならなかったもんか...

(以上,2009/02/07)


 ズーム時のレンズはどんな感じなのか.



 左がワイド端14mm,右がテレ端45mm です.ワイド端はきっちり14mmに合っていませんが,まあご愛嬌.ちなみにレンズは IF なので,フォーカス位置で外形は変わりません.
 テレ端ズーム時の格好は,中細先太りで,あまり良くないですね.まあどうでもいいですけど.(^^;

 ところで,これもどうでもよすぎる話ですが,(私にとってはけっこうショックだったけど)このキットレンズって,テレ端が 45 mm なんですね.私は勝手に 54 mm だと勘違いしていました!! 要するにフォーサーズレンズのどれかと混同していたようです.まあ 90 mm 相当だから業務使用には十分なんだけど.

(以上,2009/02/01)


 とりあえず,購入意図の大きなものである“コンパクトさ”について確認してみました...て,手に持ってみれば分かるわけですけど.(^^; ほんとは K-m とでも比べられると良かったのですが,持ってないので,K100D+キットレンズと.



 なるほどコンパクトです.当たり前か.K100D と比べて一番はっきりしているのは,フランジバックの短さによる,ボディの薄さですね.K100D のマウント面と比べてみると,ほとんど半分近くに見えます.
 あと分かるのが,グリップの薄さ.これははっきり言って,no good.全体が小さいから無理もないのかもしれないけど,もうちょっと厚くできなかったもんか.私の場合,K100D でも薄く(鋭く)感じてしまうので.

 もう一つ...ペンタ部,じゃなくてEVF部がけっこうでかいですね.上がきゅっと絞られた K100D に比べると,なんだかもっさりとしてかっこ悪いな...

 ところでどうでもいい話ですが,K100D キットレンズの Kenko PRO1 Digital フィルタは,そのまま G1 キットレンズにスライドしました.そう,この二つのレンズ,フィルタ径が同じ(52 mm)なんですよ.

 次に斜め上前方から.



 なんだかかっこ悪いですね,やっぱり.(^^; こういう,全体のデザインの破綻さは,TZ5 も同じなので,パナの特質か.

 上面ワンダイアルの K100D に比べて,G1 は2ダイアルス...でも,右側のって,単にAFモード切り替えるだけで,ダイアルの 1/4 も使ってない.すっごく無駄なような気がするんですけど.

(以上,2009/02/01)


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