業務用も500万画素!:Olympus C-5050Zoom
C-5050,ひっそりと引退しました.特に調子が悪くなったわけでも古くなったわけでもありませんが...まあ,役割を終えた,んですね.購入が 2003/11 でしたから,2年続きませんでした.
一番の理由は,私自身が一眼デジで眼が肥えてしまい,C-5050 の画質,特に周辺部の画質に我慢が出来なくなったということでしょう.パノラマ合成なんかするとけっこう悲惨でしたから.ラチテュードも狭かったし.
それに加えて,特殊撮影用にと購入した PENTAX *istDs を野外用途にも使わない手はないと思いはじめたことがあります.“特殊用途”に使用する機会はしょっちゅうというわけではないので,いつも電源が入らずひっそりとしている *istDS がかわいそうになってきたというか...(^^;
君と一緒に幸せな時間があまり過ごせなくて,ゴメンね.> C-5050.
(2005/09/27)
例の『SONY CCD ボンディング不良問題』,各社デジカメに波及していますが,ついに(当たり前だけど)オリンパスにも...でも対象モデルは C-5050 とあと1機種だけでした.案外対象ロットが狭かったのか.やれやれ...でも,もうどうでもいいもんね.:-p
(2005/10/14付記)
・なぜC-5050を選んだか
Olympus C-5050Zoomは,500万画素コンパクトデジカメとしては間違いなくトップクラスでしょう.しかし,なんで広角からの4倍ズーム機 C-5060Zoom が発売された時期にわざわざ C-5050 を買ったかというと...ひとえに『単3電池対応だから』,これ一点でした.(これについての詳細は QV-4000 の電池の項を参照)
なんでオリンパスまでリチウムイオン充電池の流れに乗るかな...(-_-; まあ一般のファミリーユースにはそっちの方が良いんだろうけど.このまま行くと,業務用デジカメの選択肢がなくなってしまうのではないかと少し不安です.
付記:ちなみに私の C-5050,液晶モニタに一点くっきりと hot pixel が...箱開けてスイッチ入れた瞬間に分かったけど,写真自体には何の関係もないので...ま,どうでもいっか.
(以上,2003/11/30)
なんか,い・ま・さ・ら・なんですが...(^^; C-5050 の“選手寿命”もそろそろかなという気も最近してきたので,どっかにお逝きになる前にマクロのテストをしてみました.一眼デジではあれこれのレンズでやっているので,それらとの比較の意味もこめて.
まずは,通常のマクロモードで定番の10円玉を,雲台固定の C-5050 でテレ端でフォーカス合うぎりぎりまで寄って撮影してみました.絞り優先で F3.5 だったかな?
上が全体の縮小で,下がピクセル等倍のクロップです.
まあまあですかね.ふつーによく写ってると思います(そっけない f(^^;).
次は,C-5050 お得意のスーパーマクロモードです.これはなかなかすごい.実はこれ,最短距離での撮影ではありません.これ以上寄ると10円玉がレンズの影に隠されてしまうので,ここまでにしました.おそらくこの2倍くらいには写るんではないかと.
まあ寄りもすごいけど,よく写ってますよね.コンデジならでは,なのかな.
最近良く思うんですが,コンデジって,絵はうそ臭いけど悪条件でもとにかくパンフォーカスでなんとか写りますよね.一眼デジだとそうは行かない.大口径短焦点なんて趣味ならともかく,業務使用では携帯性の点で論外だし,野外悪条件下でレンズ交換なんてとんでもない...そういう意味で,とにかく写ることが大事,という仕事用途にはやっぱりコンデジなのかな?と.
C-5050 寿命尽きたら,その次はどうすればよいのかな...? リチウム充電池はもちろんイヤだし,QV-3500以来の CF カードもたくさんあるんだけど,そういう構成のコンデジって,もうどこにもないしね...(-_-;
(以上,2005/05/18)
・C-5050のあれこれ
とりあえず C-5050 で出張2,3回をこなしただけの時点ですが,全体的な画質はさすがに500万画素ハイエンドコンパクト機,“当たった”時は,すばらしい絵を出してくれています.
注):下にあげる写真は,業務用デジカメなのに趣味のネイチャー写真みたいに見えますが..もちろん,業務写真はほかに撮っているんですよ.(^^;
特に説明は不要だと思いますが,このようなコントラスト・彩度の高いクッキリ画像(下注)がぞろぞろと出てくる C-5050 はやはりすばらしいハイエンドコンパクトデジカメであると思います.
注)その後,あんまりクッキリしすぎていると感じられ,画像設定でコントラストとシャープネスを最弱(-5)にしています.それでもまだ *istD の画像に慣れた目にはウソっぽい artifact 画像に見えてしまうというか...:-p
しかし...やっぱりというか,下記のようないくつかの問題点が気になっています.
《周辺での収差》
広角側で撮った写真の左隅の等倍画像です.すごいですよね...流れ(球面収差?)だけではなく,いわゆるパープルフリンジ(=可視域外の色収差によるデジカメ独特の?ものらしいんですが,よく分からん)も信じられないほど出ている...これはやっぱり(dpreviewでもそう指摘されてましたが)ハイエンドコンパクトのレンズとはいえないような.C-5060 は収差を軽減した(EDレンズ使用)となっていますが,解消されているんでしょうか?
周辺の収差が激しいというのは,業務用デジカメとしてみると私の場合,けっこう大きな問題を引き起こします.それは使用頻度の高い『パノラマ合成』です.周辺がこれだけ流れまくった写真をパノラマ合成かける...結果は言うまでもないでしょう.(-_-;
《AWBの転び》
実はこの issue については分かりやすい写真例がありません.その理由は『あんまりひどいので撮った後すべてレタッチで色バランスを補正してしまっている』からです.上の写真では補正後にもかかわらず,全体にうっすらとマゼンタがかっているのがお分かりと思います.もちろんオリジナルはこんなものではない...(^^;
状況としては...カラーバランス全体がマゼンタ側に転ぶ,というものです.曇天や日陰のところで出やすいようです.もちろんAWBを使わないという選択肢があるわけですが...今まで使ってきた他のデジカメではここまでひどいのに遭遇したことはありませんので,AWBのロジックに問題があると言わざるを得ません.
しかし,ここまでひどいのにネット界隈でもあまりこういう話は聞いたことがない...情報を探し回っていたら,『色がヘンなので他機種に買い換えた』というのはありましたが.また,これは別の機種での話ですが,AWBがあまりにひどいので販売店に持っていったら初期不良ということで交換になり直った,なんていう話も聞きます.さて,私の C-5050 の場合はどうなんでしょう.
(以上,2003/11/30)