おそらく“気屯館”の2階から眺めたと思われる気屯市街の風景.日付は10月12日.12/10 と書いているのは,西洋風か.『骨を掘るの記』によると,一行は昭和八(1933)年10月11日夜10時過ぎにハイヤー(?)で気屯に到着し,翌12日は機材調達の問題で終日待機とある.同じ地質屋として,そういう待つ心情というのは理解できる.針葉樹(トドマツ?)の森の向こう(西)に見えるのは,おもに蝦夷層群に相当する白亜系の分布する中央山脈.空には白い雲が浮いている.
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