QV-4000 画像クォリティの場所による差異

  カシオQV-4000を購入してから2ヶ月あまりが経過しました.この間,さまざまな被写体を撮影してきましたが,購入当初から,なんかヘンだな...と思っていたことがあります.それは,『画面の左側1/4〜1/6あたりが妙にボケる場合がある』ということです.

  最初は,“左側がたまたま少し距離が異なっていたせいなのかも?”と思ってとりあえず気にしないようにしていたんですが,先日,紅葉の山のパノラマ写真を撮ったとき,『これはやはりヘンだ!』と確信しました.

1.ほとんど無限遠に近い被写体なので,画面の左と右とでフォーカスが異なるはずが無い.

2.どんな場合でも,必ず左側がボケてしまう.右がボケるということは絶対にない.

  下の写真は,多少重複のあるようにパンしながら撮影した4枚の写真から,その重複部を,隣り合った写真の左側と右側からそれぞれ切り出したものです.

  これらの画像には,当然のことですが,シャープニング(・ぼかし)関連のレタッチは施していません.また,画像の補間拡大・縮小も行っていません.ただし,明度・コントラストは,見やすいように,多少レタッチしてあります.

  もとのJPEG撮影写真は『Fine』画質ですが,レタッチソフトで切り出したあとは,圧縮ノイズが載らないように,圧縮率最低(最高画質)の設定でJPEG保存をしています.

  なお,この日の天候は曇天でかなり暗く,絞りはすべて F2.0開放となっています.シャッター速度は 1/150 sec 前後です.また,レンズ焦点距離は14.2mmです.(いずれも Exif 情報による)

  レンズ焦点距離は35mmカメラ換算で約70mmになりますので,テレ端まではいってません.

  * 写真の左側からの切り出し *         * 写真の右側からの切り出し *

      

     

      

  いかがでしょうか,この画質差は? 写真右側部分は,こんなものでしょうけど...写真左側部分のボケ画像が,400万画素のクォリティと言えるんでしょうか? もちろん私は,『Never ! 』と自信を持って言えるのですが...

  私は QV-4000のこの症状は基本的には“個体不良”だと思っています.たとえば,レンズ・CCDの(取り付け・)精度不良とかです.

  ということで,販売店にねじ込んで新品に交換してもらったのですが,結果がどうなのかは,この週末にいろいろと撮影して確認してみようと思います.でも,それでも状態が同じだったら...? 販売店の店員の『カシオの実力はこういうものかもしれませんよ...』という妙に含みのある言葉が気にかかる.さて...?

(以上,2001/10/19)(10/20更新)

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