QV-4000 で撮影した写真に現れる不思議なパターン
カシオQV-4000を購入してから,さまざまな被写体を撮影してきましたが,当初から『おや〜...?』と不審に思う現象があります.それは,『レンズにフレアが入ったとき,それを拡大してみると不思議なパターンが現れる』ということです.
下の写真は,某所のススキ原で撮影したものですが,逆光に輝くススキの穂を狙った(結果は×でしたが ^^;)ので,写真下部にもろに太陽光のフレアが入ってます.
* 写真下部からの切り出し
ここまでは,まあ良くあることなんですが...このフレアの部分を良く見ると,なんかパターンが見えるみたいな...? で,この部分を拡大してみると,下のような“不思議なパターン”が現れています.
* 上の写真に見えるフレアの部分を拡大したもの
いかがでしょうか,この不思議なパターン.まるで『迷図=ラビリンス』のようです.これはなんとも美しい...じゃなくて,不思議だ.
おそらくこれは,CCD RAWデータをRGBに変換する際のソフトウェア処理に起因する“偽パターン”だとは思うんですが...疑問なのは,
1.なんでフレアの部分にのみパターンが現れるのか?(=他の明度の大きい部分に出てきても良いはず)
2.他のデジカメではこのようなパターンが出ることはないんだろうか?(=QV-4000だけの現象?)
ここで気になるのは,QV-4000発売当初から各所の掲示板等で問題になっていた『赤いゴーストが現れる』という症状です.なんでも,逆光の明度エッジ部分に出てくるものだそうです.私の撮影したものにそのようなものが出てくることはなかったんですが...なんとなく関係がありそうな?
ちなみにこの『赤いゴースト』は,ファームウェア1.01で“軽減された”はずですが...上の“迷図”は,ファームウェア 1.00 でも 1.01 でも出ています.
さて,これはいったい...? ま,『不具合』というほどのものではないんですけどね.
(以上,2001/10/30)
【追記】
その後,デジカメ評価サイトdpreviewで Nikon D70のレビューの中で,まったく同じものを見つけました.そこでは“maze artifact”と呼ばれていました.
ということで,上の『他のデジカメではこのようなパターンが出ることはないんだろうか?』については,“ある”ということで QV-4000 特有の現象ではないようです.(2004/05/06)