QV-4000の電源について
デジカメユーザならば誰でも,電源(バッテリー)の問題について考えたことのない人はいないでしょう.私が QV-4000 を選んだ理由(下注)の中では,この点も大きな比重を持っています.
注) そのほかの理由をあげておくと,『CF仕様』『光学3倍ズーム』『400万画素』.あたりまえすぎますが.:-p
私は仕事では QV-3500EXを使っていますが,この機種選定にも,バッテリー仕様が大きく関わっています.私の場合,人里から離れた山中で使用することが多く,しかもキャンプ場などで野宿することもあるので,『充電する手間が不要』『スペアをたくさん携帯できる』『いつでもどこでも(緊急用スペアを)買える』...という条件が必須です.
となると,二次電池ではなく,単3一次電池使用機という解しかありません(下注).この条件を満たすデジカメは特に最近は結構少ないのが実情です.専用充電池でコンパクト性を重視する流れなんでしょうけど,こまったもんです.
注)それ以外に『2CR5使用機』という解もありますが...Nikon の一部の機種には専用充電地に加えて2CR5を使える機種もありますが,持ちはどんなものなんでしょうか?ちなみに私の最初のデジカメCanon PowerShot S1 は2CR5でした.機種が古いので参考にならんとは思いますが,これはぜんぜんダメでしたね.
それでは単3一次電池なら,“どこでも買える”アルカリ電池でいいのかということになると,皆さんご存知のとおりです(=寿命が短すぎて使えない).私は結局,単3リチウム電池をメインに使ってます(下注).
以前,物は試しにと,とにかく長寿命な『リチウムパック電池(CR-V3P)』も使ってみましたが,けっこう高いのと,『放電特性がなじめない』という理由で,いまは使っていません.QV-4000との“相性”もあるのかもしれませんが,電池残量マークがひとつ目盛りが減るとあっというまにシャットダウンしてしまうのには困りました.スペア電池を持たずに沢に入ってしまっている場合などは一巻の終わりになってしまいます.
注) 単3リチウム電池のこれ以外の大きなメリットは,『自然放電が少ない』『温度特性がマイルド』ということにもあるでしょう.前者は: 買い置き電池の“寿命”をほとんど意識する必要がない,後者は: 北海道の冬でも,それほど悲惨なことにはならない,ということになります.これで,“どこでも売っている”が満たされれば良いのですが...残念ながら(少なくとも札幌では)ヨドバシかキタムラでしか手に入りません.まあ,そこでまとめ買いしておけば,まったく問題ないわけですが.
ここで単3デジカメユーザにとって朗報なのは,最近いくつかのメーカから発売された『ニッケルマンガン電池』です.これはコンビニでも置いているところがだんだん増えているようです.まだ QV-4000では使ったことはありませんが,QV-3500でテストしてみた限りでは,さすがに単3リチウムほどとは言えませんが,アルカリ電池とは比べ物にならない長寿命を発揮しています.『5倍寿命』というのは体感でも嘘ではないようです.いずれQV-4000でも,買い置きのリチウム電池を使い切ったら試してみようと思っています.
dpreview.comのレビュー記事で,レビュアから『Kudos! CASIO』と賞賛されたように,QV-4000の電池の持ちはすばらしいものです.単3リチウムだと,『その前にいつ電池交換したか忘れてしまう』ほどです.ちゃんと数えたことはありませんが,おそらく実撮影枚数で1000枚以上は軽くいってると思います.もちろん,起動時液晶モニタoff,ストロボ充電offの設定ですが.液晶モニタはマクロではけっこう使っています.ちなみに,購入時についてきた単3アルカリ電池も使ってみましたが,40枚程度は十分写せましたので,緊急用としては十分すぎるほどでした.
ということで結論: QV-4000のような単3電池使用デジカメは,いつでもどこでも買えるアルカリ電池は緊急用,コスト重視で充電池を使いたかったらニッケル水素電池,普通に長時間使いたかったらリチウム電池,コスト無視でとにかく長時間使いたかったらリチウムパック...と選択肢が多いので,私にはベストです.カシオには,この利点を投げ捨てて欲しくない,というのが正直な気持ちです.
(以上,2002/08/20)