レンズ効果フィルタ PTLens について
PTLens,Ver.7.0.5 になって,ついにおそれていたことが...フリーウェア時代の Ver.6.4.2 で $10 寄付して取得した『Startupダイアログ消去』のための Key が無効になってしまいました.
まあ,今までこの key が使えていたほうが不思議といえばそうなので...再び PayPal で今度は奮発して $20 払い込んで,晴れてシェアウェア版の登録ユーザに.
Key は時々更新するとHPには書いてありますので,作者さん(Tom Niemann 氏),Key の不法交換でもあって,業を煮やしたということなんでしょうか??
(以上,2006/04/02)
PTLens,Ver.7 になって,カメラプロファイルが,1ファイルでバイナリになってしまいました.その結果,二つ下に書いた S60 のようなプロファイルに存在しないカメラでの歪み補正をする手が使えなくなってしまいました.
オプションで,カメラとレンズを検知しない,設定にしておいて,プルダウンから選ぶしかないみたいです.これだと Exif 情報が出ないので,撮影時の焦点距離が分からなくなってしまうのですが...まあ,いっか.(^^;
ちなみに,Ver. 6.7 から外部DLL (pano12.dll)を使う使わないの設定が導入されていましたが,Ver.7 ではまったく使わない仕様になっています.作者さんはこれで起動が2倍速くなったといってますが,体感的には??です.(^^; まあソフトウェアの構成が単純になったということは悪くないと思います.
けっこう仕様がどんどん変化していくので,ユーザとしては戸惑う点もありますが,『このソフトは生きているんだ』という実感がありますので,悪くはないです.
(以上,2006/03/21)
PTLens,先日リリースされた Ver.6.6 から,ついにシェアウェアになってしまいました.お金を払って登録しないと,10枚の写真しか処理できないみたいです.
もっとも,料金のページは相変わらず寄付(donate)となっていて,$5, $10, $20 の料金もそのままです.先日寄付した $10 での“制限解除”は,シェアウェア版でも有効のようですので,安心しましたが.
まあ,フリーなのが不思議なくらいのソフトだったので,しょうがないか.
(以上,2006/02/15)
パクデジ PENTAX Optio S60 を買って気づいたことなんですが...PhotoshopCS2 から S60 で撮影した写真を読み込んで PTLens 6.4.2 を起動すると,カメラがプロファイルとマッチしないというエラーメッセージが出て,“レンズ歪み補正”がまったくできません.まあプロファイルにカメラ設定がないので当たり前なんですが...不思議なことに PhotoImpact10 で同じことをやると,カメラモデルはもちろん見つからないのですが,他の適当なモデルをプルダウンから適当に選択して補正ができます.Photoshop互換のプラグイン機能のはずなんですが,呼び出し方法が違う??
で,あれこれ PTLens のオプションいじってもどうにもなりませんでしたが,簡単な回避方法にたどり着きました.要するに,『プロファイルを適当に追加』してやればいいんですね.
具体的には,profile フォルダにある profile_pentax.txt を編集して,下のようなセクションを追加してやります.
profile_pentax.txt:
begin lens
group: pentaxS60
multiplier: 6.0
menu_lens: Standard
cal_abc: 5.8 0.000510 -0.015327 0.000000
cal_abc: 6.9 0.000000 0.000000 0.000000
cal_abc: 8.2 -0.006746 0.019261 0.000000
cal_abc: 9.8 -0.011758 0.033480 0.000000
cal_abc: 11.9 -0.015423 0.040788 0.000000
cal_abc: 14.7 -0.017255 0.043783 0.000000
cal_abc: 17.0 -0.021041 0.050701 0.000000
end
begin camera
group: pentaxS60
multiplier: 6.0
menu_make: Pentax
menu_model: Optio S60
exif_make: PENTAX Corporation
exif_model: PENTAX Optio S60
end
camera と lens とで group 名を一致させてやります.multiplier は実焦点距離と35mm換算との変換係数なので,S60 の場合は 6.0 にします.exif_model の部分は Exif とのマッチング判定に使われるので,JpegAnalyzer 等で表示されるモデル名を正確に書いてやります.lens の補正係数はまったく適当です.似たような実焦点を持つカメラのをコピーしただけです.一応,cal_abc の次の実焦点距離と思われる部分の最大最小は S60 にあわせて修正してあります.
あとまあ,たいした意味はありませんが,補正係数の別のセットを使いたい場合には,上の組み合わせをもう一つ作り,group を適当に(pentaxS61 とか)変えてやれば,PTLens のプルダウンから選択できるようになります.
(以上,2006/01/04)
> まあ,10秒間待てば良いだけなので,このまま使い続けようかと.
...と書きましたが,結局 PayPAL で 10$ の donation を支払い,10秒のウェイト・カウントを無効にしました.やっぱり,鬱陶しくて.
どんな方法だったかって...? ヒ・ミ・ツ...(^^;
(以上,2005/12/22)
PTLens はフリーソフト...だったんですが...先日リリースされた ver.6.4.2 から,プラグインを起動すると『10秒間のウェイト・カウント』が表示されるようになってしまいました.
Standalone 版では,起動時ではなく画像への効果 apply 時にカウントが出てきます.
HPの記述を確認してみるとどうやら,(今までもあった)5〜20$ の donation を送金するとマニュアル(PDF)をダウンロードする URL が送られてきて,その中にカウント表示を無効にする方法が書いてあるようです.
Donation はもちろん喜んで送金したいとは思うのですが...その方法が,(少なくとも私には)信頼性がちょっと不明な PayPAL という送金サイトを経由してクレジットカードで行うものなので,なんだか不安...(^^; PayPAL そのものは向こうでは有名な大手サイトなので心配することもないんだろうけど.
まあ,10秒間待てば良いだけなので,このまま使い続けようかと.
(以上,2005/12/18)
海外ものですが,PhotoShop 上で動くレンズ効果フィルタとして有名な,PTLens というのがあります.フリーソフトですが,最初は歪曲補正にはじまって,ビネット除去機能が加わり...最近バージョンが6に上がって,なんと色収差除去機能まで付いてしまいました.これらの多彩なフィルタが搭載された PhotoShop CS2 なんてお金なくて買えない私としては,(^^; これを使ってみない手はありませんね.
<ビネット除去>
先日やっと出たペンタックス純正のデジ一眼専用レンズ DA 50-200mm,ギャラリーご覧いただくとお分かりのように,とっても素晴らしいレンズなんですが...望遠端開放で,けっこうなビネットがあります.こんな感じ...
まあ,この価格帯のレンズですから,しょうがないんですが...このビネット,けっこうなものだと思います.分かりやすくするためにレベル補正で階調の幅を狭めてみると,こんな風です.
で,これを PTLens のビネット補正で修正してみるとこうなります.
もう少し追い込めるかもしれませんが,ほぼビネット除去は完璧ではないかと思います.上と同じように階調を狭めてみてもこうです.
これで怖いものなし.:-p
<色収差除去>
この機能は,いくつかの RAW 現像ツールや PhotoShop CS2 に搭載されている話だけは聞いているんですが,私としては実際に触るのは初体験です.さて,どんなものなんでしょうか...?
*istD で撮った写真には,色収差の良いサンプルがない?もので...これはレンズはタムロン24-135mm の望遠端ですが,白い雪原の中に黒いエゾマツが立っているところで,輝度差が激しいので,その周りに色収差が比較的良く見えます.その右端のクロップです.左がオリジナル,右が PTLens で色収差除去したものです.
なかなかいいですね.もともとオリジナルを等倍表示で見てもそんな目立たないものだし,ましてや縮小表示だったらぜんぜん分からないんですが...やっぱり収差を除去できたと言うのは気持ちいいっすよね.f(^^;
フリーソフトでこれだけのものが手に入るというのは,やっぱり素晴らしいことだと思いました.作者さん(Thomas Niemann氏)に感謝.m(__)m
(以上,2005/07/12)